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LONESOME VACATIONの千葉のレビュー・感想・評価

LONESOME VACATION(2023年製作の映画)
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右も左もわからない迷路のような新宿駅を抜け、Googleマップ片手に、これがルミネ、こっちの道は武蔵野通り、あ、これが友達が働いてると言っていた銀座ライオンか。銀座って名前なのにここにあるのか…などと思いながらたどり着いたK's cinema…。この映画を見るために…。結論自分の中では最高の映画だったのだが、なぜ最高だったのかを考えていたらなんか3日位経っていた。思い返せば劇中様々な音楽が鳴りまくっていた記憶があるのだが、私は思春期あたりから現在にかけて日常的に音楽をずっと聴いている、歩いてる時も寝転がっている時も(昔に比べてその時間は減ったけど)。なので個人的には自然に、すんなり映画の世界に入った。音楽が手を貸してくれたような感覚がある。
一番好きなシーンはもちろん美優が海辺で踊るシーン!踊るという行為に一種の神秘?神聖さを感じている。踊るというのは起源を遡ることも難しいくらい歴史を持つ文化で、その歴史を身体に刻むこと(に近い)と思ってる。若くて麗しい女性がそれをすることは、心も身体も成熟しきった人のもつ経験値や技術を上回る瞬間に見えるのです。個人的MVPは、紛れもなく美優a.k.aさかたりささん。

映画というのは見た時に近い時間の記憶も付随する一種の呪い装置なので、私はこの映画を見るためにわざわざ東京に行ったことをずっと覚えているだろう。ひとりぼっちで夜行バス これもlonesome vacationですよね
ほんとにいい気持ちになった
特別救われたりそういうのはないけど、一瞬の非日常を見たり、あー見てよかったね、明日もなんか頑張るかーみたいな気持ちになれる映画がほんとに好き ありがとう
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