とにかくオープニングの広大なフィンランドのロケ地が素晴らしい。寒々と荒涼として、その地平線の向こうに見える爆発音と立ち上る硝煙は、まるでここが地獄のように見えてくる。
そんな荒れ地で一人金塊を掘るコルピの風貌がまた良い。
険しい表情に蓄えた立派なあご髭。絡んできたナチ共に仕事道具のツルハシ片手ににらみつける様は、その造形が雷神トールから来ているように思わせる。
ゴア描写、VFXの出来に関しては、処刑山シリーズに近い。
正直に言えば、もう少しツルハシでボコスコ戦って欲しかったが、何せ喋らない、とにかくタフで死なない、というキャラ設定で一応は最後まで見せてくれる。
ドント・ブリーズシリーズやMrノーバディ―のように舐めてた爺さんが殺人マシーンでした映画を期待して見ると、その期待値は超えなかった。
