樺太柳葉魚

ヒッチハイクの樺太柳葉魚のレビュー・感想・評価

ヒッチハイク(2023年製作の映画)
4.5
散歩に行くみたいな軽装でハイキングに行ってはいかん!山のバスは数時間に1本なんて当たり前や!などと山登り経験皆無の私が叫んでおります。だいぶ山をナメた服装でハイキングをしていた涼子と茜。どうにかバス停に辿り着いたものの、次のバスは3時間後。涼子は靴擦れが酷く、出血している。慣れない山歩きでそんな靴履くから!絆創膏くらい常備しときなさいよ!と口煩い小姑のように心の中で騒ぐ冒頭。でもモノクロの山中をひたすら歩く映像はなぜか物凄く怖かった。なんだろう?現実感が消失して、涼子と茜が既にあっち側へ行ってしまった雰囲気だからかな。彼氏から酒を飲んで運転できない、ヒッチハイクでもしろと言われた茜は早速実行。日本は安全な国とか言われてるけど、他国が治安悪すぎなだけで、決して安全では無いと思う。私だったら3時間バスを待つ。知らん人のクルマに乗るなんて怖い。嫌。そもそもハイキングなんてしない。止まったキャンピングカーには露骨に怪しい一家が乗っていた。でも双子ちゃんは可愛い。サイコパスなところも含めて可愛い。一緒に居たくないけど。怪しい一家に怯え、下ろしてくれるよう訴える涼子と茜。しかし手遅れだった。場面が変わり、やはりヒッチハイクしようとしている若者2人。健と和也。佐藤健と亀梨和也…だったら豪華すぎて鼻血吹くわ!怪しい商店(?)で買い物をしている間も、健のスマホには母親からのメッセージが絶え間なく届く。怖いわ。束縛ヤバイ。ある意味、健の母親がいちばん怖いかもしれない。商店の主人もイケメンだけど怪しい。登場人物全て怪しいわ。健と和也はあの怪しい一家のキャンピングカーに乗り込むのであった。酪農家だと言うけど、到着した場所に羊はいない。てかキャンピングカーで生活してるの?どう見ても日本人なのにジョージとジョセフィーヌと名乗るし。いや、でも外国の名前に憧れて勝手に名乗る人いると思う。おかしな空気になっても気にせず、勝手に話を進める人、いるよ。いるいる。かなり突飛な人々でありながら、実は居そうなのが怖い。遭遇したくない。
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