公開当初の評価が3.0と低かったから観に行くのをやめようと思っていたんだけど、土日を挟んだら3.5と評価が上がっていたので、気になって観ることにしたが、ほんとに正解だった。
たしかに地味な映画で、完全なる予告詐欺に近い作品なんだけど、個人的には刺さった。
元群舞情報要因が脚本を書いただけあって、複雑なアフガニスタンの世情を上手く反映していて、リアリティを忠実に表現していた。そのおかげで、全編にわたって緊張感が生まれ、かなり世界観に惹き込まれた。低予算なのだろうが、アクションのクオリティは素晴らしく、爆発シーンは圧巻だった。夜間戦闘など演出が巧みで、視覚的にも惹き込まれるものがあった。
アメリカのモニターでの戦争や、一筋縄ではいかないアフガニスタン人との関係、論理的だと分かっていても感情論では割り切れない憎悪の帰結など、色々な問題を孕んで映画が進んでいくところが、よくできているなと感じさせてくれた。
