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カンダハル 突破せよのnumasanのレビュー・感想・評価

カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)
3.5
アクション映画として期待して観てはいけません。実話を元に作られていた作品なだけに、リアルな感じの逃走劇になっていました。
CIA工作員トム・ハリス(ジェラルド・バトラーさん)のなりふり構わない決死の逃走ではあったのですが、なぜか彼をはじめとしたアメリカ側に共感できなかったのです。私がいちばん心に残ったのは、通訳として呼ばれただけなのにトム・ハリスの戦争に巻き込まれた彼とこの争いで亡くなった人達の家族の様子が描かれていてとても悲しい気持ちになりました。
本当に戦争に苦しんでいるのは、いつもそこに住んでいる人々であり戦争で亡くなった人達の家族です。その悲しみと憎しみは計り知れないものがあります。それがまた対立を招き戦争の火種となってゆく。とても悲しい連鎖ですね。
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