よるこ

イルマーレのよるこのネタバレレビュー・内容・結末

イルマーレ(2006年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

建築家の父が若い頃建てた湖畔の家に越してきたアレックスは前の住人ケイトからの手紙を見つける。しかし、彼の前には住人は存在せず、彼女の今の住所も建築予定地...ケイトは2006年に、アレックスは2004年にいて二人はポストを介して不思議な文通をし、心を通わせていく。だけれど、会おうと約束した日彼はイルマーレに来なかった。待てなかったのだと文通をやめたケイトは元彼モーガンとよりを戻すが、アレックスが何故来れなかったのかを知った時、愛していることを自覚する。

時が複雑に交差したラブストーリー。元ネタの韓国映画は見てないけど、たぶん泣かせる場面で大音量で歌謡バラードの女性ヴォーカル流したり、やたら激しい母親やガールフレンドが出てくるんじゃ...という韓国ドラマの懸念もあって、出来れば先にサンドラ・キアヌ版を見たかったので我慢してよかった。いや、韓国版も良いのかもしれないけど。
素敵な建築の数々やしっとりした雰囲気はとても良かった。ケイトの母とか同僚とか良い感じなのに生かしきれてない感じは残念。そういえば、結局あの時空感の裂け目的ポストはなんだったんだろう...そして断絶の象徴とはいえ、レストランの名前イルマーレがタイトルなのは謎だったんだけど元ネタが海辺の家だったせいみたい。
よるこ

よるこ