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碁盤斬りのペンギンのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
3.5
ものすごく武骨な作品。時代劇風走れメロスというか。元は落語の噺の1つらしいけど知らん。


碁盤斬りのタイトルの通り、主軸は碁
碁は全く知識がないのでもっと詳しければ碁のシーンも面白かったかもしれんが知らなくても緊迫した打ち合いのシーンは趣きがあって中々だった

主人公は周りの人達に支えられたというか、日頃の清廉潔白な生き方が実になった感じか。

大まかな感想としては良かったんだけど、とりあえず弥吉がクソ野郎すぎる
手前勝手に約束してあまつさえ世話になった主人の首まで差し出そうとするのも有り得んがそもそも金を取った前提でしかも自分の保身がメインで話をしに行ってんのも有り得ない。そりゃ格之進も怒る。
これは番頭も悪いがそもそも主人に何の報告や相談がないのも悪い。
こんな自分勝手な癖にちゃっかり娘と結婚までしてやがる。
正直、弥吉の首は斬ってもよかったろ。
噺家の中にはこの辺アレンジして結婚させない結末にされる方もいるらしいが個人的にも同意。娘のお絹に自害しろとまでは言わんが最後は父と娘2人慎ましくも幸せに暮らす位でいいと思う

主に弥吉周りで文句はあるが総じていい作品。

次週はお待ちかね。「関心領域」
続編ブームに乗ったか期待と不安が半々の「帰った来たあぶない刑事」
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