寺町今出川

碁盤斬りの寺町今出川のレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
3.5
白石監督初の時代劇に若干不安あったが…なんのなんのがっつり硬派のザ・時代劇になっていて見応えあった。(あまりにもうかつな)冤罪と仇討ちが話のメインであるがチャンバラシーンはほとんど無く、昔ながらの浪花節・人情噺と言う味わい。出演者がそれぞれ良いが、主役の剛は達者な事は十分承知だが今作では怒りの芝居が良かった。ただ、話の根底に囲碁が大きく関わっており、私は全く知識ゼロなので歯がゆい思いをした、知識ある人は碁盤の目が意味する事や伏線になっている(?)事とかに合点がいき、かなり楽しめる様に思った。死んだ私の父親は囲碁が趣味で夏の夜に近所の碁打ち仲間と団扇と蚊取り線香で延々と打ってる姿を思い出した、少年時代から、囲碁は覚えておけとよく言われ逃げ回っていた、多分かなり立派であろう碁盤も碁石も処分できずにまだ置いたままになっている…今回ほど父親の教えを受けなかったのを後悔した事は無い
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