碁盤斬りのマクガフィンのレビュー・感想・評価

武士の誇り高き生様を描いた人情活劇。
四季の流れ、江戸の風情、雑多な街の賑わいの背景に感心し、余分な力を感じさせない草彅剛の佇まいの美しさにうっとり。草彅剛の前後半のテイストや國村隼が草彅剛に波及する変貌も良く、囲碁の死活がメタフォリカルなことも趣がある。
武士のエゴと信念を貫くことを積み重ね、敵討を通して自分の与えた善し悪しな影響を顧みり、ラストに信念を解放する〈武士の情け〉に魂が揺さぶられる。

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