マクガフィンさんの映画レビュー・感想・評価

マクガフィン

マクガフィン

映画(1237)
ドラマ(12)

ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

3.0

ジョニー・デップの演技は素晴らしく、極悪な実話を淡々と描くことで狂気を表現する作風は良かったいのだが、FBI捜査官を利用して伸し上がっても、服装・食事・家・車等の環境が殆ど変わらなくて、伸し上がり感が>>続きを読む

爆裂魔神少女 バーストマシンガール(2019年製作の映画)

2.8

長回しアクションを早送りして疾走感を持たせることに感心するが、メリハリが足りなく、CGによる不適切な構図も相まって、ひたすらライトに感じることに。監督のバイタリティや、やりたいことは伝わるし、見世物小>>続きを読む

クズとブスとゲス(2014年製作の映画)

3.2

社会適応力ゼロな人達が繰り広げる暴力と涙のゲスな物語。DVD鑑賞。

役者選びのセンスが良く、よくこんな主人公を見つけてきたなと思ったら監督だった。主人公だけでなく役者陣の表情や雰囲気が良い。冗長なシ
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.1

巨万の富を築いた実在の株式ブローカーの栄光と転落の半生を描く物語。

志を抱き、情熱を燃やして、達者な口と並外れた行動力で成り上がり、金とセックスとドラッグにまみれて、仲間を売った実在の男の栄枯盛衰を
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.4

東京から田舎町に引っ越して来た少女と少年の青春の日々を描写する物語。原作未読。

演出が良く、走り、叫び、嘆くことで感受性豊富な10代の疾走感溢れる激情を描写が美しく、矢継ぎ早に展開するリズムは好み。
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天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

3.8

時の流れの中で、徐々に玉ねぎの皮を剥くように、三者三様の停滞した情念が露わになるプロセスは興味深く、様々な違和感を内包しながら維持し、弛緩しない的確なカット構成に感心する。Vimeoで無料鑑賞。

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きみはいい子(2014年製作の映画)

3.3

様々な社会問題を通して愛について描いたヒューマンドラマ。児童虐待・貧困児童・独居老人・シングルマザー・学級崩壊などの現代社会の問題がてんこ盛り。てんこ盛り映画はどれもこれも俎上に載せるだけな事が多く、>>続きを読む

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

4.0

主人公の正義を伴わない成果優先の行動力で愚直なまでに突き進んでいくのだが、その行動の凄さと存分なバイタリティーに驚く。

モラルよりも組織の利益やメンツが優先される実態は、現代の不祥事や隠蔽体質と根底
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メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

3.4

疎遠になっていたゲイの父親が経営するゲイ専用老人ホームで繰り広げられる、ひと夏の出来事を描く物語。

同性愛者を取り巻く社会的な悲壮や悲哀。公の場での自己表現の困難。異性愛者との間に埋められない溝を、
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一度死んでみた(2020年製作の映画)

2.9

B級的なドタバタコメディにタイムリミットとミッション要素を盛り込んで、死んだことで、見えないことで見えてくることや、話せないことで、話すことの大切さが浮かび上がる、シンプルな構成に。全体的な緩さは、善>>続きを読む

弥生、三月-君を愛した30年-(2020年製作の映画)

3.1

桜や墓の構図的なあざとさはあるが、主演2人(波瑠・成田凌)の演技が良い。行き違いやすれ違いに、時間と心情の違いを同じシュチュエーションで演出することなど、人生や社会の分岐点を網羅し、共時的や通時的に描>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

2.9

『スーサイド・スクワッド』では唯一キャラ立ちが良く、アメコミからそのまま飛び出たかのようなマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインに驚いたが、月日の経緯からか、葛藤シーンが多かったからか、今作は厚塗り>>続きを読む

耳を腐らせるほどの愛(2018年製作の映画)

2.0

ワンシチュエーションで、連絡ができない閉鎖的な設定は、ミニシアター系邦画のトレンドに。DVD鑑賞。

舞台ならまだしも、クドイ役者の配置でクドイ演出が続き、更に井上の独白で大仰さが相乗することに。コミ
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こはく(2019年製作の映画)

3.3

妻が妊娠し父親になる転換期の出来事で、幼少期に失踪した父親捜しでもあるし、自分探しでもあり、父のいない過去との決別でもある導入部が良い。DVD鑑賞。

虚言癖がある兄と共に、歩き探すロードムービーの中
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見栄を張る(2016年製作の映画)

2.6

泣く演技ができない女が、泣き屋の仕事をすることでシュールな展開になる訳ではなく、設定に関する死生観や、人の為に泣くことに繋がることでもなく、泣くに泣けないことがメタ的にも感じないことに。CMとネタの対>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.3

序盤のスウェーデンの集落に向かうドライブ中の映像が反転することは、様々な要素が反転する前触れ的なことは理解できたが、〈トリップ〉は旅行と薬のメタファーだろうか。カルト集団のようなスウェーデンの民俗宗教>>続きを読む

惡の華(2019年製作の映画)

3.4

2019年にムビチケを購入したのに、唯一、体調と日程の都合が悪く鑑賞できなかった作品。原作は好きだったので、映画館で見れなかったのが残念。DVD鑑賞。原作既読。

20才を過ぎた役者達に中学生役をやら
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野性の呼び声(2020年製作の映画)

3.0

上流家庭で、自由奔放に過ごした犬が捕らえて売られる、過酷な運命へ導かれる浪花節的な古臭い設定に驚く(1903年の原作なので仕方ないが)。分かりやすいミッションに成功と成長や、犬の微笑ましさやコミカルさ>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.5

狙ったわけではないが3月11日に鑑賞し、感慨ひとしおに。
序盤からスマホの緊急警報のアラーム音、地震や津波の映像、任務の過酷さなど、現場で追体験するような手法で当時の記憶が蘇り、スクリーンを見るのが辛
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仮面病棟(2020年製作の映画)

3.2

〈信用できない語り手〉手法をセリフにする観客への揺さぶりと、最近トレンド的な終盤の上書きするような手法はあるが、一通り出尽くしたと感じるミステリーに向かい合って取り組んだことに好感。原作未読。

鍵の
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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

3.1

ヒットしたから、続編を無理やり作ったのかと思いきや、原作があるとは。原作未読。

前作のDVを受けた者同士の戦いの末の、今作の共闘は週刊ジャンプのようなアツい(?)展開に。主人公が絡むキャラは、無駄に
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.8

幼少期の過去パートで、スパルタによるトラウマが切ないレベルを通り越すことに。覚醒剤で薬漬けされて、業界の構造や華やかさに洗脳されて、体重維持と長時間労働を強いられる、ハリウッドの闇に驚愕する。追い込ま>>続きを読む

(2018年製作の映画)

2.6

原作者から純文学的な要素があると思いきや、画質・演技・演出全てがTVドラマ的で、肩透かしに。原作未読。DVD鑑賞。

ペラペラ供述する犯人、事件の動機もお粗末で、犯人の一部の情念の解放も、二時間サスペ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

ワンシーン・ワンカット風の構成は、ホラー映画のような緊張と緩和の演出で、一寸先が闇な戦場の臨場感が凄く、ワンカットならではの没入感とリアルさに。緻密に計算した構図や構成や、カメラワークの凄さに感心しき>>続きを読む

スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.0

閉鎖的な地域社会や時代背景、陰キャ的な子ども達やソバカスの女の子の配置が、如何にもジュブナイルホラーをイメージするのだが。

文化的な違いが大きく、都市伝説のようなエピソードを積み上げるが、オマージュ
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.2

綺麗さと可愛さを併せ持ち、アクションの比率が高いがそつなくこなし、歩く姿がスーパーモデルのような佇まいのエラ・バリンスカがMVPで、作品のテイストにも効果的に。その分、ベリーショート髪型で身長差がある>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

3.5

鑑賞前は、一貫性が感じられなく、何処か胡散臭さが漂うような役者の配置に苦笑していたが、狙いどころが良く、役者の演出と配置に感心する。済し崩し的に主人公が巻き込まれて、タガが外れたバイオレンスな世界観の>>続きを読む

グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇(2019年製作の映画)

3.2

主人公・大泉洋のダメ人間ぶりの生々しさが良い。ダメさの中に、個々に持っている譲れないラインを示しつつ、一定の品をキープすること。誰にも知られたくない黒歴史を現在進行形のように描き、更に、済し崩し的に沈>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

2.9

プロローグや独白やカメラ目線による直接の語りかけは、「アイ、トーニャ」やマーティン・スコセッシ作品のようなキレはないが、スマートさはあるので悪くない。事前の過剰なフィクション説明や予防線は、テーマに反>>続きを読む

犬鳴村(2020年製作の映画)

3.4

集落に利権が絡み、差別的に落とし込まれて、被差別部落が誕生する日本固有の同和問題。一方では、民族の逸話を面白おかしく都市伝説へと祭り上げるネットや大衆のいい加減さ。それらの其々の捉え方や、そのギャップ>>続きを読む

Red(2020年製作の映画)

2.9

前ぶりや、前兆的な視線の向け方を、窓や枠や隙間越しにしたり、対象物がフレームアウトしたりする、視線の追い方や向け方による情念の的確な捉え方に感心する。しかし、その後が官能映画なのに、ことごとく停滞する>>続きを読む

影裏(2020年製作の映画)

3.0

序盤から暗いトーンで、空気感を狙い過ぎなきらいもあるし、導入部が長くてもたつくことも。情景豊かな釣りシーンあたりより興味が沸くのだが。原作未読。

束の間の夏の美しい光に照らされた川の流れの美しさや緑
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AI崩壊(2020年製作の映画)

2.7

AIの反乱という古臭い設定に、一貫性を感じない役者陣の配置。映画の規模・テーマ・監督・出演者関連から、「藁の楯」や「22年目の告白」を髣髴する、鑑賞前通りの悪い要素が散りばめられており、AIの進歩以前>>続きを読む

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

3.0

冒頭から福田作品ならではの、佐藤二朗とムロツヨシのギャグで停滞するが、噛み合わない会話やミュージカルが一貫している〈ズレ〉が良いような。原作未読。

オタク的な趣味を突き詰める肯定的な愛と自己愛の違い
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グリンゴ 最強の悪運男(2018年製作の映画)

3.0

「パルプフィクション」のようなオムニバス形式で、ギャングが絡み、バイオレンスやユーモアを挟みながら、ドラマ仕立てに各々のキャラの短編プロットが交わるのだが、相乗しそうで、中々相乗しない展開に。

仰々
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LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て(2018年製作の映画)

2.9

ワンシュチュエーションの密室・会話劇で、登場人物が徐々に追加されたり、入れ替わるようなフォーマットは舞台的で、演出も熱量の高さも同様に。冒頭から20分のワンカットは良かったが、波岡一喜が登場すると、大>>続きを読む

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