ドラマパートに比重を置いているからか、過去シリーズに比べてコミカルの効きが良くないのが惜しい。集大成的なので見せたいシーンが多くて少し冗長にも。アップルパイがイギリス的なメタフォリカルなのか、ディテー>>続きを読む
狂気的なパワハラ指導者と病的なまでのドラム演奏者。どん底からのジャズに取り憑かれた狂人同士が共鳴し、スペクタクル溢れるラストに圧倒される。
主人公の着想はよいが顔認識など既視感ある演出が続くこと。情報を簡単に手に入れられるので展開がスムーズすぎて盛り上りに欠くことが惜しい。
会話が多いが主役2人の兼ね合いは微妙。内面より外面の解放をメインで描くこと、アクションは狭いスペースでゴチャゴチャした接近バトルばかりなのは如何なものか。飽きはしないが想定を越えることはなかった。
常に陰気臭い主人公に魅力がなく、時系列の弄り方など構成やパート配分に問題も。スタイリッシュさがなく、骨太というより陰欝で一辺倒なテイストが残念。ボスの女の針痕が前触れになると思いきや何もなかった。
お涙頂戴のベタ展開。如何にもなBGM。毒父の過剰な狂気。前触れ的な過去パートが長過ぎ。先生や母親が全く機能していなく警察まで行きつくこと。警察が保護したのに記憶喪失者の特定ができないことなど、全ての問>>続きを読む
スタイリッシュでテンポが良いガイリッチーらしさが満載で気品があるのに好感。狂気には狂気をぶつけて、B級的に派手に殺しまくる軽快さやスパイ要素の情報戦の緊張感が何とも言えない味わいに。エンドロールで実在>>続きを読む
見直す出来事により、切っ掛けやルーツのアイデンティティの模索をすることが興味深い。時間軸が同じ平行世界の設定なので違和感が収拾されることに感心。終盤の母親パートがやり過ぎなこともあるが、非現実的な世界>>続きを読む
死を迎える娘と現実逃避する毒母が命の宣告をする鳥と対峙する設定に興味津々。鳥のサイズが変わることやブラックなユーモアがテイストの抑揚になり、臨終者の声が聞こえる設定が効果的なのだが。主役が娘から母にシ>>続きを読む
インタビュー形式のLEGO・ドキュメンタリー的な映画なのでファレル・ウィリアムスやヒップホップに興味がないと退屈に。音のカラフルさや波をLEGOで演出することは良かったが、状況や情念や立場が変わっても>>続きを読む
様々な時代の家庭を定点観測で描く。細かい工夫に感心するが時代背景の取り入れ方は上手いとはいえなく、終盤は停滞するので退屈に。固定されたワンシチュエーションなのでスケール感が乏しく、シネコンの大スクリー>>続きを読む
序盤の大怪獣の後始末が効果的で、日常や再生がリアルでコミカルを挟むテイストに好感。パワーを数字で表すバトルが分かりやすく、キャラの特徴を活かした戦闘の種類が豊富なこと、人の命を安易に扱わないことも同様>>続きを読む
インドのアクション映画の主人公像を勝手にイメージしていたので、展開に驚く。アクションでは『ルパン三世 カリオストロの城』の敵集団のような不気味な動きが印象的に。散々語っても続編があることがインド映画に>>続きを読む
前半はキャラが判別しにくく展開が退屈だが、教皇の座をめぐる権謀術数が渦巻くと興味が湧く。重厚なテイストだが、こんなことなら俺がやる的な心変わりや、多くの大人達が手のひらで転がされている人間模様が可笑し>>続きを読む
格差社会や上位ヒエラルキーの傲慢を描きつつ、哲学の前触れ的なこと。てっきり、出会ってはいけない者達が出会った時に、何が起きて何が変わるのかを描くのかと思ったのだが。中終盤までは軽やかでテンポが良いので>>続きを読む
ロビー・ウィリアムスのことを知っていれば受け取り方が違ったと思うが、劇中では何で猿なのかは見いだせない。中盤から終盤に大きな葛藤シーンが2度あるので停滞するが、ミュージカルシーンに見所があり、騒々しい>>続きを読む
前半のテンポは悪くないが、カタルシスを与えようとする後半の見せ場の前から冗長に。説明過多やリフレインする決め台詞の諄さに辟易。作品から感じられることから監督の思惑にシフトした。
韓国の儒教の影響のような男性至上主義社会、韓国キリスト教の影響のような同性愛の問題を背景にしているのだろう。時代性を感じることが良く、窓口どころか行政が腐敗していると告発者の声は届きにくいことが、女の>>続きを読む
謎解きのロジカルさはないので評価は分かれると思うが、ホラー映画でもミステリーのような徐々に玉ねぎの皮を剝がすようなプロットに好感。緊張感あるテイストも好みだが、古風なジャンプスケアは苦手。キリスト教関>>続きを読む
共感できないキャラ達にご都合主義な展開。犬は人間を理解して寂しい人間に寄り添い、人間は犬の目的を理解するオカルト的だと思ったら、中終盤から本当のオカルト展開に。出来映えの悪さに、震災×2を背景に取り入>>続きを読む
白雪姫とジョナサンのキャラ立ちが微妙だし80分で纏められるプロットだが、不必要に大きく描かない手堅い造りは好感。武器を持たずに共に立ち上がる勇敢な姿は良いが、ディズニーの力強い女性像は食傷気味。トータ>>続きを読む
クスっと笑えるところが少なく、とりとめない会話やエピソードが続くのが退屈で、モチーフである各々のアイデンティティの描き方が微妙に。終盤のライブでカタルシスを少し感じたり、ノスタルジアっぽい幕引きが良か>>続きを読む
搾取と寄り添う対比の妙が効果的で、社会保障システムや重層構造の歪みから事件が派生することなどキャラ・エピソード・構成の的確な捌き方に感心。終盤のドタバタ悲劇からの人間の信念とポッと光を照らすことを同時>>続きを読む
前章と比べるとタイトな構成は良いが、それでも短く纏められるプロットを演出過多で引き伸ばしたように。前章と似たプロットや演出で既視感があり、カット割りも多いので辟易。画のフラット感と和紙のシワで遠近感が>>続きを読む
キラキラ映画でも小林啓一監督の構成や演出が光り、会話の兼ね合いも良い。欠落した愛情と番犬の解放を同時に描くことや劇中劇の嵌り具合が印象的に。最近の旧ジャニタレは高身長で、特に実写化少女漫画の主演と相性>>続きを読む
人との出会いにより、影響や何処に進むかを描くことは興味深いが、プロットの捻りが足りなく女達の解放が弱いのが惜しい。一人だけ解放したりステップアップしないのは何故だろう。原作未読。
テンポ良く適格な構成で、さり気ない前触れ・伏線・過去作のオマージュに好感。絵世界に入った時に反転するが一人だけ反転しない答え合わせに唸らされることも。広げたスケールをミニマムな野比家(ドラえもんを含む>>続きを読む
辛気臭くなりそうなモチーフたが、あざとさと天然さを兼ね備えたアリアナ・グランデが可笑しく、作品のテイストの抑揚に効果的なのだが。学園パートが長いうえに、二重表現のような余白をミュージカルで説明するので>>続きを読む
前半のモキュメンタリー的な前触れが長いが、中盤のヒロインが暴れて捲し立てる→ロードムービーへ移行するシーンでグッと興味が湧く。
バイタリティ溢れるヒロインやダメ息子の母親のキャラ立ちが良いが、ユーリ>>続きを読む
狭いセスナ内のワンシチュエーションだが、常に前・後景に意識させる構図が効果的で緊張感や不安を持続させることに。会話・通信・通話でのサスペンス要素の膨らまし方、会話が多いのでタイトな構成(91分)も好感>>続きを読む
劇中小説のようなライトノベル的な軽妙なテイストと反する、意外な各々の背景が徐々に効いてくることに。祖母の立ち位置が絶妙だが、その為に展開が読めるのが惜しい。三木孝浩監督の何時も通りの手堅い造りに感心す>>続きを読む
激動の時代において、時代や価値観を先駆ける男と、男や時代に取り残された人々の対比が何とも言えない。ボブ・ディランのことは詳しく分からないが、既存の伝統や価値を壊して新価値を生み出す反逆者というより、音>>続きを読む
犬の襲撃・橋の崩壊・火災やガスなどのパニック関連、家族の再生や親子の対比などのドラマパート、更に隠蔽や裏切りなどの政治を取り入れて盛り込み過ぎなのが韓国映画に。霧で見えにくいことや誰にも共感できないこ>>続きを読む
退屈な会話と予定調和なエピソードを羅列して辟易。綺麗事が続くので宗教系映画かと思ったらLDH系だった。
奇妙な三角関係を描くが、広瀬すずは甘ったるい喋り方で、木戸大聖(中原中也)のセリフ以外でタナトスの誘惑が感じられなく、岡田将生以外はミスキャストに。年齢を重ねる度に色気が増していく岡田将生に感心しきり>>続きを読む
面白くなりそうでイマイチ突き抜けないエピソードが続くが、中終盤の過去とコントをリンクさせることにハッとさせられることも。終盤は違う人間に憑くかと思いきや、「何故見えるか?」の答え合わせに。次第にモチー>>続きを読む