公立高校でさえ軍国主義時代の名残りを感じる高校野球。練習時間が私立高校に対して少ないので、効率さを求めつつ、数々の理不尽さとパワハラがバカバカしいが、本人たちは至って真剣。
B級青春映画で、野球部ある>>続きを読む
肝心な〈大人になっても童貞でニート〉の設定がまるで活かせていなく、似たようなことを繰り返すので退屈に。上映時間の68分が長く感じる。TVアニメ未視聴。前作映画鑑賞済み。
所々に、ハッとさせられる被爆者の写真や、被爆者が体験を語る重みはあるが、ドキュメンタリー作品としては届かないのが正直な感想に。父の想いや原発跡地を追体験するのは分かるが、後世に残すことを代表する娘達や>>続きを読む
弟探しがトラウマの解放とアイデンティティに結ぶエピソードは上手く機能しているとは言い難い。それでも、木造住宅・テーブル・椅子・引き戸枠・キャットステップの背景やガジェットによる木のぬくもりが穏やかなテ>>続きを読む
フランス版なので、シュールさやエロ要素を増やすと思いきや、思いのほかオリジナル版に忠実に。劇中劇の特徴が活かされ、「ショウ・マスト・ゴー・オン」のドタバタ劇は色々な情念が渦巻くが、次第に撮影に対する気>>続きを読む
福本莉子の演技や演出が浜辺美波にそっくりなことや、「やがて海へと届く」と同様に福本莉子と古川琴音が同級生に見えないこともあったが、三木孝浩監督の抑制が効いた演出は効果的で、丁寧にシーンを積み重ねること>>続きを読む
前作同様に、進む方向を明確に提示することや、危険の大きさや前触れも抜かりない、分かりやすいシークエンスに感心する。だが、「ミッション:インポッシブル」のような追いかけっこや、アドベンチャー映画要素など>>続きを読む
意外性が少ないプロットと演出、シュチュエーションの変化も乏しく、ディティールが足りない唐突な展開は「海底47m」の制作陣と考えると物足りない。同調性によるパリピ的なノリで、感情移入が宙ぶらりんに。狩猟>>続きを読む
恋愛とビジネスの異なるパートナーによる曖昧な関係性は、〈停滞と進捗〉や〈出会いと再開〉を繰り返しながら、停滞する関係と個々の成長を兼ね合わせた2人で疾走シーンが秀逸に。
テイストのトーンがノスタルジー>>続きを読む
儒教的家族規範の家父長制が残る韓国社会だが、キリスト教と儒教が対立することなく精神上で繋がっている特殊さ。その辺の対比やミックスさを掘り下げてくれると期待したのだが。終盤の各々のトラウマと対峙して情念>>続きを読む
題材や演出が実話に感じられなく、題名の「14日間」や脱出までのタイムリミット制限は上手く機能していないが、緊迫感や臨場感のエンタメ的な演出が上手く、命からがらでの友情を描きつつも微妙な距離感や関係性は>>続きを読む
部落差別の排他意識だけでなく、同調圧力がまかり通る時代背景が効果的で、その社会悪故か、戦争に突き進む妙な説得力がある。制度上は差別が廃止されても、人々の心から差別意識は抜けないことは現代にも通じる。出>>続きを読む
キャストや物量が多く、邦画では中々ないスケールの大きさは良いが、前作と比べるとシュチュエーションのバリエーションが減ったことはコロナ禍では仕方がないか。特徴あるキャラに見劣りしない、初登場の清野菜名の>>続きを読む
残業が多い会社のブラックさや、週末に友達のお願いに無償(?)で手伝う奉仕の精神。映画だと5人の関係性の深さが分からないので気になることもあるのだが。それでも、奮闘する模様や、楽しく優しさ溢れるテイスト>>続きを読む
演技力と魅力が足りないhide役の俳優に問題だし、弟役の今井翼の演技が硬く、演出が諄いことも。祖母の影響を受けた背景は良いが、問題が山積で進行が悪いプロットと様々な葛藤で停滞することも。
ラストのライ>>続きを読む
MCUの新シリーズの作品は、序盤から説明や掘り起こしが長く、プロットや設定を小難しくしたりすることで相性が悪いことに。ガーディアン風のテイストを意識し、コメディ要素を強くするために会話が多いのも問題に>>続きを読む
カルト宗教が孤島で共同生活する重層的な閉塞感が良く、のほほんとした孤島でのピンク要素とダークコメディなテイストは、味わいがあるような。人間の三大欲の睡眠・食欲・性欲の扱いは抜かりない。原作未読。
側>>続きを読む
子供のように無邪気にはしゃいで楽しかった過去と現実に直面する大人の対比。モキュメンタリーなテイストは良いが、スタンダードなスクリーンサイズを変化させて時系列を前後にさせる手法や、寄りの構図が多いことは>>続きを読む
社会の個に対する自尊心の欠如がトリガーとなり、ルートを政府がコントロールし、PLAN75へ帰結する。死者に対しての尊厳の低さが、人間への尊厳への低さを物語る。
事務的な行政では分からないが、身近に接>>続きを読む
エルヴィスの音楽のルーツが分かる掘り起こしが良く、白人の音楽:カントリーと黒人の音楽:R&Bをミックスしてアレンジする独自さが革新的に。魂を解放するこのようなパフォーマンスに、観衆のバイブスが合さり、>>続きを読む
古代都市の探索と脱出サバイバル的なアドベンチャーにロマンチック・コメディ要素。設定の過多さを感じさせないポップコーンムービーなので頭を空っぽにして鑑賞できるが、前半のブラッド・ピットのキレキレなバトル>>続きを読む
群像劇としてのエピソードやキャラの捌き方が悪く、CGのクォリティのチープさ、寄りやスローでごまかすバトルシーンなどの問題はシリーズならではに。行き当たりばったり感のプロットで、色んな所を冒険している感>>続きを読む
命がかかる状況で動画を撮り続けることは不可能で、名前も顔も出せないこそのアニメに。リアルさとアブストラクトとイマジネーションが喚起される語り調が切なく、胸を締め付ける。
難民の不法出国することしか道>>続きを読む
珍しくディーン・フジオカのキャラ立ちが良く、声に特徴がある役者を散らばせることも好感だが、右往左往するだけの岩田剛典は如何なものか。中盤までは楽しめたが、「ミステリー+人情味」の人情味パートが長過ぎて>>続きを読む
ブローカーという違法な設定から家族や命のあり方を問える点が良く、雨晴れの情景、洗車中に車内に水が入ること関係性が進むこと、カン・ドンウォンの孤児設定に感心する。
只、日本と韓国の家族像や宗教間の違い>>続きを読む
底辺YouTuber・岸井ゆきが成り上がることと、善人・ムロツヨシが悪人に転落していくことが興味深い。成り上がる模様を化粧や服装で表すことが良く、韓国サスペンスのように過激に舵を切らないことや安直なカ>>続きを読む
B級テイストだがコミカルの効きが悪く、モチーフやプロットも古臭いからか、大仰な演技や演出が鼻に付く。似たようなノリがひたすら続くので、上映時間の104分が長く感じた。映画だけでは、シェアハウスでの共同>>続きを読む
縁側の引き戸が開かれて、吹き抜ける風が心地良く、その背景に見事にマッチした、胡坐をかきながら漫画を読む芦田愛菜の佇まいに感心する。原作未読。
〈ガール ミーツ 老婦人〉がメインと思いきや、抑えきれな>>続きを読む
時代劇なのにキャラの掘り起こしやエピソードの捌き方が甘く、作品で重要なことがダイレクトには伝わらないのが残念。古臭いテイストや演出で、時代劇が敬遠されるパブリックイメージのそのままな出来栄えに。原作未>>続きを読む
これまでの水谷豊監督作品と同様に、作品のテンポ・リズム・ストーリーテラーが悪く、群像劇としてのエピソードやキャラを捌ききれていない。『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』のようなドタバタ喜劇を狙っ>>続きを読む
平平凡凡に生きる男が、ふとしたきっかけで道を踏み外す。平凡のバランスが大きく崩れた中盤の新興宗教あたりからテイストもガラリと変わる不協和音は善し悪しに。火花が散る屑鉄工場のショットの強烈さ、たゆたゆし>>続きを読む
振り切ったB級テイストだが、コミカルの効きが悪いので大仰な演技が鼻に付く。コミカルの時の1人構図が悪く、ボケとリアクションの2人以上を同時に映し、その両方かどちらかで笑いを取らないといけないのでは。>>続きを読む
本来主役ではない、ピッコロ・孫悟飯・パンの師弟達の絆にフォーカスしていることが興味深く、それとは真逆的なの神龍の無駄使いや、無駄なプレゼント、戦いの果ての「男女や異人間の分かり合えないこと」のプチテー>>続きを読む
主役の二人(長谷川博己・綾瀬はるか)のトラウマ設定が上手く噛み合わず、綾瀬はるかの乗り越えるべきことを描くのに、ほったらかしで、共鳴にも対比になっていない。
息子を失った元夫婦の共鳴や、喪失の開放も麻>>続きを読む
ケレン味溢れる音楽とイマジネーション豊かな肉体表現に、観衆のバイブスが合さり、至上のトリップ感に。権威主義に抗って新たな文化が誕生し、その脅威による権力者による既存秩序の維持による文化統制される歴史は>>続きを読む
難民問題をモチーフとした、JKの青春ドラマ仕立てが良い。難民認定されなくて非正規滞在となったら、健康保険に入れず、移動制限され、労働できなく、大学進学ができなり、父親が無期限で入管に収容される、非人道>>続きを読む