前半のテンポは悪くないが、カタルシスを与えようとする後半の見せ場の前から冗長に。説明過多やリフレインする決め台詞の諄さに辟易。作品から感じられることから監督の思惑にシフトした。
韓国の儒教の影響のような男性至上主義社会、韓国キリスト教の影響のような同性愛の問題を背景にしているのだろう。時代性を感じることが良く、窓口どころか行政が腐敗していると告発者の声は届きにくいことが、女の>>続きを読む
謎解きのロジカルさはないので評価は分かれると思うが、ホラー映画でもミステリーのような徐々に玉ねぎの皮を剝がすようなプロットに好感。緊張感あるテイストも好みだが、古風なジャンプスケアは苦手。キリスト教関>>続きを読む
共感できないキャラ達にご都合主義な展開。犬は人間を理解して寂しい人間に寄り添い、人間は犬の目的を理解するオカルト的だと思ったら、中終盤から本当のオカルト展開に。出来映えの悪さに、震災×2を背景に取り入>>続きを読む
白雪姫とジョナサンのキャラ立ちが微妙だし80分で纏められるプロットだが、不必要に大きく描かない手堅い造りは好感。武器を持たずに共に立ち上がる勇敢な姿は良いが、ディズニーの力強い女性像は食傷気味。トータ>>続きを読む
クスっと笑えるところが少なく、とりとめない会話やエピソードが続くのが退屈で、モチーフである各々のアイデンティティの描き方が微妙に。終盤のライブでカタルシスを少し感じたり、ノスタルジアっぽい幕引きが良か>>続きを読む
搾取と寄り添う対比の妙が効果的で、社会保障システムや重層構造の歪みから事件が派生することなどキャラ・エピソード・構成の的確な捌き方に感心。終盤のドタバタ悲劇からの人間の信念とポッと光を照らすことを同時>>続きを読む
前章と比べるとタイトな構成は良いが、それでも短く纏められるプロットを演出過多で引き伸ばしたように。前章と似たプロットや演出で既視感があり、カット割りも多いので辟易。画のフラット感と和紙のシワで遠近感が>>続きを読む
キラキラ映画でも小林啓一監督の構成や演出が光り、会話の兼ね合いも良い。欠落した愛情と番犬の解放を同時に描くことや劇中劇の嵌り具合が印象的に。最近の旧ジャニタレは高身長で、特に実写化少女漫画の主演と相性>>続きを読む
人との出会いにより、影響や何処に進むかを描くことは興味深いが、プロットの捻りが足りなく女達の解放が弱いのが惜しい。一人だけ解放したりステップアップしないのは何故だろう。原作未読。
テンポ良く適格な構成で、さり気ない前触れ・伏線・過去作のオマージュに好感。絵世界に入った時に反転するが一人だけ反転しない答え合わせに唸らされることも。広げたスケールをミニマムな野比家(ドラえもんを含む>>続きを読む
辛気臭くなりそうなモチーフたが、あざとさと天然さを兼ね備えたアリアナ・グランデが可笑しく、作品のテイストの抑揚に効果的なのだが。学園パートが長いうえに、二重表現のような余白をミュージカルで説明するので>>続きを読む
前半のモキュメンタリー的な前触れが長いが、中盤のヒロインが暴れて捲し立てる→ロードムービーへ移行するシーンでグッと興味が湧く。
バイタリティ溢れるヒロインやダメ息子の母親のキャラ立ちが良いが、ユーリ>>続きを読む
狭いセスナ内のワンシチュエーションだが、常に前・後景に意識させる構図が効果的で緊張感や不安を持続させることに。会話・通信・通話でのサスペンス要素の膨らまし方、会話が多いのでタイトな構成(91分)も好感>>続きを読む
劇中小説のようなライトノベル的な軽妙なテイストと反する、意外な各々の背景が徐々に効いてくることに。祖母の立ち位置が絶妙だが、その為に展開が読めるのが惜しい。三木孝浩監督の何時も通りの手堅い造りに感心す>>続きを読む
激動の時代において、時代や価値観を先駆ける男と、男や時代に取り残された人々の対比が何とも言えない。ボブ・ディランのことは詳しく分からないが、既存の伝統や価値を壊して新価値を生み出す反逆者というより、音>>続きを読む
犬の襲撃・橋の崩壊・火災やガスなどのパニック関連、家族の再生や親子の対比などのドラマパート、更に隠蔽や裏切りなどの政治を取り入れて盛り込み過ぎなのが韓国映画に。霧で見えにくいことや誰にも共感できないこ>>続きを読む
退屈な会話と予定調和なエピソードを羅列して辟易。綺麗事が続くので宗教系映画かと思ったらLDH系だった。
奇妙な三角関係を描くが、広瀬すずは甘ったるい喋り方で、木戸大聖(中原中也)のセリフ以外でタナトスの誘惑が感じられなく、岡田将生以外はミスキャストに。年齢を重ねる度に色気が増していく岡田将生に感心しきり>>続きを読む
面白くなりそうでイマイチ突き抜けないエピソードが続くが、中終盤の過去とコントをリンクさせることにハッとさせられることも。終盤は違う人間に憑くかと思いきや、「何故見えるか?」の答え合わせに。次第にモチー>>続きを読む
何気ないエピソードを積み重ね、情緒あるテイストに纏め上げる力量に感心。あの時の出来事は、少年の感受性の高い時期の転換期に。
サスペンス性が薄くキャラ設定が古臭いがアンソニー・マッキーの佇まいの良さに感心。スケールは大きめだがコンパクトなプロットが善し悪しに。新アベンジャーズの結成はアンソニー・マッキーが中心になりそうで楽し>>続きを読む
本筋がブレているし、枝道のエピソードも面白くなりそうで肩透かしをくらうことが続くので退屈に。SNSによる世論操作もありきたりで、終盤の『ユージュアル・サスペクツ 』のようなことに興ざめする。
明るく前向きな主人公のキャラと作品のテイストとのマッチさが良い。カジノの誘致や建設予定地が決まった次のシーンでカジノがOPENしている強引な展開もキャラとマッチしているので悪くはない。マネーゲームをし>>続きを読む
シンプルなプロットだがタイトな構成で作画が綺麗。特に構図の良さは秀逸で、敢えて情念の葛藤を引き画にするセンスが際立ち、何度かあった一気に開かれる描写が映えることにも。
偶然や繋がりを描くが、いじらしかったり、すれ違っていたりした2つのストーリーを描くのでテンポが悪く、繋がりのご都合主義にリアルさを感じられないことに。各々の出来事や内面の描写が過剰気味なので、本当に掘>>続きを読む
縦横無尽に駆け回る松たか子と受けの演技の松村北斗との組み合わせが絶妙に。時折挟む情緒的な画も味わい深い。一歩外れるとチープになる難しい作風を丁寧に作り上げたことも好感。
主人公・阿部寛が作品を牽引し、限定されたシチュエーションや時間が効果的で途中までは緊張感が続いて興味深かったのだが。終盤は独白や犯人と対面での会話が続いて画面が停滞し、肝心な犯人よりも主人公の狂気が上>>続きを読む
言葉遊びは過剰でナレーション・独白での処理は効果的とは言えなく、肝心な「覗く」ことや「記録」することがダイレクトに伝わってこないことが惜しいが、独特な作風で興味は尽きなかった。原作未読。
前半はまどろっこい演出で退屈なこともあるが、後半のフランス革命で一気に世界観が広がり興味が湧く。前半にミュージカルを取り入れるのなら、ナレーションで革命前夜のように処理してフランス革命をメインにした方>>続きを読む
学園モノを取り入れるが大筋は『フランケンシュタイ』で、AIが発達して身近に感じるようになった今ならではの興味はあったし、画は奇麗なので視覚的につまらなくはないのだが。
各々の葛藤で停滞すること、制御や>>続きを読む
レッテル貼りとそれに流されることをモチーフにするが、心理戦ではなく、怒鳴ったり机を叩いたりする演出が多いのが苦手に。エンジンのかかりが遅く、同調圧力をかける一本調子で、肝心な人間の本能が炙り出てこない>>続きを読む
おバカなB級系だがノリについていけなく演出や編集が冗長で辟易。そんなこんなで苦手なヘヴィメタルを音響の良い劇場で聞くときつかった。前作未鑑賞。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のオマージュがあるので、ビジネスの延長戦の詐欺かと思いきや、全然違うので戸惑う。興味は尽きなかったが、詐欺師キャラを胡散臭いたり、羅生門効果も感じられないので事件の>>続きを読む
グダグダした切れの悪いギャグで停滞することは福田映画ならではだが、突っ込み役をする浜辺美波が会話や間を引き締めたことが幸いに。原作の良さがまるで伝わってこなく、原作や映画に対する尊重が感じられない。ヒ>>続きを読む
疫病に立ち向かった良い話しだと思うが、テンポが悪いのに眠くなるBGM、尺の配分など問題は多い。予防薬を作る過程の大変さは伝わったが、肝心な結果や影響を描かないことも問題に。原作未読。