わか

碁盤斬りのわかのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
4.2
序盤、ただ柳田と源兵衛が碁を打ってるだけなんだけど、なんかそれだけでもヒカルの碁みたいな面白さがあった。

しかし、やはりそのままでは終わらず、急転直下の出来事の連続で、どんどん柳田の表情が別人のように険しくなっていくのが印象的だった。

あんなに穏やかだった人間が激情に駆られて、復讐の鬼になる。
その過程で大切な娘とも離れ離れになることも厭わず、娘もそれを自分の人生を賭けて応援する、この特殊な価値観が時代劇っぽいよなと思った。

色んな登場人物が出てくるけど、全員もれなく義理人情を持ち合わせた粋な人ばかりで、ちょっとうっかりしたやつもいたけど、悪いやつでもどこか憎めなくて、観終わったときにどこか清々しさみたいな感覚があった。

あとから落語が原作と知ったのだけど、言われるとそうだなっていう面白さが随所にあった。
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