たむ

碁盤斬りのたむのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
3.1
基になった落語があるとはいえ、オリジナルの新作時代劇という奇跡のような映画です。
囲碁の達人であり、周囲の人々を変えていく主人公の敵討ちがテーマになっています。
人間が人間を良い方向へ変えていく、というのは、誰が主人公を演じその誠実さなり人柄を表現できるか。
誰が演じるかで、映画が成功するか否かが決まりますが、草彅剛さんが演じることで、説得力を持ちました。
しかし、物語の運び方が良く言えば古典的、悪く言えば古臭いため、テンポもゆっくりと進みます。
現代の映画とは思えないほどのゆっくりさで、それこそプログラムピクチャーの時代劇なら90分でみせられる作品でもあります。
テンポのもったいなさが気になってしまいましたね。
たむ

たむ