ホーガン

碁盤斬りのホーガンのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
3.7
どうも草彅さんの演技って好きじゃないんだよね。しかし、激高する草彅さんの予告を見ると、いつもの草彅さんじゃなさそう、また、好きな監督の白石和彌監督作品ということで劇場に足を運ぶ。

独自の正義感で生き難い主人公と、彼を支える娘や周囲の人たちの人情ドラマ。囲碁を主題として物語は展開するが、毎回、少ない灯りが僅かに碁盤と対局中の二人の打ち手のみを灯し、暗く限られたビジュアルの中、打ち方一つで打ち手の心情を描いている。従って、囲碁のルールを知らないと面白さを完全に理解することは難しいのかもしれない。夜や薄明かりに走る侍のシルエットなど、ライティングに拘った作品だ。

さて、違った面の草彅さんを見られるかのと思ったが、たしかに激高する草彅さんは希少。しかし、他のシーンはやっぱりいつもの草彅さんだなぁ、と。木村拓哉は何を演じていてもキムタクなんだけど、草彅剛もつよぽんなんだよね。清原果耶や中川大志の若手は良かったです。
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