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ヴァチカンのエクソシストのMasterYuのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.7
1987年、スペインの朽ちかけた修道院に、夫を亡くしたジュリアと娘のエイミー、息子のヘンリーがやってきた。
遺産として残されたその修道院を改修して売却するためだ。
しかしそこで暮らし始めてからヘンリーに異変が起きる。
ヴァチカンのチーフ・エクソシストであるガブリエーレ・アモルト神父は、その少年の悪魔祓いの要請を受け、現地へと向かうのだが・・・。

実在したエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父が書いた回顧録を基にして作られたということです。

世間的にはジブリ新作を観る人が多いと思われますけど、敢えて公開日に本作をチョイスしてみました(笑)
だってラッセル・クロウがエクソシストとか、超観たいじゃないですか。

で、こちらの期待通りアモルト神父を演じるラッセル・クロウの存在感が素晴らしく、ストーリーはオカルトムービー、ゴシックホラーの定番といった感じながらも、少年に憑依した悪魔の正体を調べたり、ヴァチカンが隠してきた秘密を探ったり、或いは悪魔が少年に憑依した理由などのミステリ要素、単なるヘナチョコキャラだと思った地元の若き司祭トーマス神父とのバディムービー要素もあって、とてもバランスが取れた構成だったと思います。

悪魔が弱みにつけ込んでくるという設定なので、アモルト神父はじめ各キャラの「重荷」を含めた掘り下げがしっかりあるのも良い。

ちなみにアスモデウスは、オカルト好きならピンとくる地獄の第一階級の高位の悪魔。そりゃ強敵ですわ。

さて、話はまだまだ作れそうな終わり方をしましたが、アモルト神父はシリーズ化に十分耐えうるキャラだと思うだけに、私的には是非バディ物オカルトムービーとしてシリーズ化してもらいたいところ。
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