モウトク

ヴァチカンのエクソシストのモウトクのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.3
劇場にて字幕版で視聴。

序盤かなりテンポ良く進み、祓魔師のガブリエーレの紹介から悪魔に憑かれる家族、それらを取り巻く環境と、やや足早に感じるくらいにスッキリとしている。ガブリエーレと家族が会ってからは悪魔との対決を丁寧に進めていたのでしっかりと楽しむ事が出来た。

前提知識としてキリスト教の考え方、聖書の内容、そして悪魔について知っているとより楽しめると思う。私は程よく位しか知らないのでその辺りの理解は中途半端ではあった。敵であるアスモデウスがどのくらいの悪魔なのか、名前を知る意味等が解ればより楽しめたかなと思う。

ホラーとして見たら凄く怖いというものでは無かったので、よりオリジナリティ溢れる画が有るかが大事だが、体の大きなラッセル・クロウが小さな原付で移動する様はかなり良かった。スペインまでまさか原付で移動はしてないだろうが、空輸かフェリーにわざわざ乗せたのかなと想像が膨らみ面白い。アイアンメイデンの使われ方はイマイチだったが、あの若神父は助かる役だったのね。悪魔を物理的に叩くのではなく、言葉で追い込んでいく戦い方も意外と斬新な感じがしたが、元々祓魔師はそういうものなのかもしれない。

オカルトホラー好きの中でも硬派なものが好みの人にオススメ。神父は英語で「ファーザー」なのは初めて知りました。それと聖職者でも「ホーリーシット!」と言うのですね。
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