ひらり前歯

ヴァチカンのエクソシストのひらり前歯のネタバレレビュー・内容・結末

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

悪魔は、耳や手を噛んでも首は噛まないし、目をえぐってきたりはらわたを食いちぎったりもしないし、みんな死ぬのだという割には節度を守ってくれるのでどこか安心できた。それでもあんなに可愛かった少年の相貌を見る影もなく変えてしまうわ何もかもお見通しだわで充分に恐ろしかったが。

最初は頼りなく、すぐ死ぬかいらんことして他の人を殺してしまうかと、はらはらしながら観た若い神父は、謎解きに夢中になって目に見えてわくわくしたり使命感に燃えたりで最後には頼もしい相棒になる様が微笑ましかった。

罪悪感や後悔といった"心の重荷"というやつは、それを感じられる内はむしろ人としてまっとうに思えた。
重荷を抱えぱっつんぱつんの体でスクーターを乗りこなし人を救うガブリエーレ神父の冒険がまだまだ観たい。