ヤスマサ

ヴァチカンのエクソシストのヤスマサのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.8
実在のエクソシストが記した回顧録「エクソシストは語る」の映画化。
少年に取り憑いた強大な悪魔との戦いを描いたホラー。
悪魔祓いの必要性が疑問視される中、教皇直属のチーフ・エクソシストであるガブリエーレ・アモルト(ラッセル・クロウ)は、教皇の命でスペインへ向かうが、救うべき少年ヘンリーの変わり果てた姿と語る言葉に、悪魔に取り憑かれていることを確信する。

怖い内容なのだが、アクション性があり、ファンタジー系のエンターテイメント映画を観ているよう。
実在したヴァチカンの教皇直属のエクソシストの回顧録を基にしているので、内容的の真偽は分からないものの、それを語る人物がいたことは事実だ。
まさかとは思うが、アモルトはローマからスペインまでスクーターで移動したのか…、と少し笑えた。
内容は恐怖心を煽ったり、悪魔対エクソシストの戦いだけを描いた単なるオカルト物と違い、背景にある人間のエゴや弱さに触れ、人が本当に恐れるものとは何かという、恐怖の根幹を浮き彫りにしている。
続編が予定されてるのも頷ける、面白い作品。
ヤスマサ

ヤスマサ