足拭き猫

逃げきれた夢の足拭き猫のレビュー・感想・評価

逃げきれた夢(2023年製作の映画)
3.5
悲哀たっぷりで、光石研のための作品と言っても過言ではないほどぴったりと当てはまっている。
言いたかったけど言えなかったこと、理解されたいけど今さら遅いのだというどうしようもない後悔。生徒とは真摯に向き合おうとしているのに、家族にそれができないのはなんでなのだろう。でも肝心の生徒たちからも、本当に自分のことを気にかけてくれているのかと見透かされているのがきつい。
「いい人」なんだけどなぜか通じ合えない人っている。でも本当に自分の人生を満足に過ごしている人なんてそうはいないよね、という諦めの境地。