足拭き猫さんの映画レビュー・感想・評価

足拭き猫

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パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.4

深川麻衣も山下健二郎、両人とも知らなかったけどタイトルが可愛らしいのでずっと気になっていてとうとう観た。

ずっと好きでいられるかどうか分からないから結婚しないという女性、結婚してみたけど相手の心は自
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

何百年前の星々に見守られ太陽に包まれるような作品。語りは静かだけど、光がビシバシ輝いていた。観た直後は栗田化学の古参の社員がそうなのかなと思ったけど、一週間経ち、藤沢さんと山添くんが強い光を放っていた>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

アニメ未試聴、原作は映像化のことを知ってから第1話のみを読んで挫折、通常はスルー案件なのだが本編の一部の撮影を地元でやったと聞き(雪山のシーンだと思うが当然どこがどこだかは分からず)、また昨年続編のロ>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

子どもの頃から15年くらいは歌ったり合唱部だったりしたので最初のシーンでめちゃ上がった。最近の中学生の歌声は身体の成長が早いからか大人びているなぁ、最初高校生かと思っちゃった。あと、有名なミュージシャ>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

4.1

やっとこちらでも公開になりました。
戦争がテーマの映画といえば空襲や原爆の悲惨さ、あるいは戦いそのものを扱うのは見たことがある。だが戦後の急激な変化にだれもが口をつぐんでしまったか、あるいは意識的に表
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.2

クッキーとキングの関係性が愛おしく、映画の中で流れる時間が心地良い。秋の黄色い紅葉から漏れる光も温かく映像はちょっとセンチメンタル。

心優しく気弱なゆえマッチョな男たちからバカにされてきたクッキーと
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

精神が幼児なベラがセックスという喜びを知ることによって徐々に外の世界に目を向けていくが、幼いうちは外見がほとんど変わらないためか覚醒の瞬間がよく分からなくてこちらの気持ちがしばらく盛り上がらず。原始的>>続きを読む

お早よう ニューデジタルリマスター(1959年製作の映画)

4.4

鉄塔の構図がバリバリに決まっているのだが、憧れのテレビや洗濯機、冷蔵庫、防犯ベルなど電気がないと生活できない時代がやってきているとの表現か。また、当時は鉄塔自体が最先端の珍しいものだったに違いない。>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.7

役者の熱演が印象的。
笑いのセンスが優れていてひたすらネタを書きたい一匹オオカミなのに自己承認欲求には無縁ではなく、自分のネタでお客さんが笑ってくれたり憧れてる人に褒められたりするとわずかにニヤッとす
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NO選挙,NO LIFE(2023年製作の映画)

3.5

全国のみならず直近では台湾の総統選挙も取材したジャーナリスト畠山理仁さんを追いかけるドキュメンタリー。全ての候補者に接触できない限りはその他の人含めて書かないという平等&徹底ぶり。記事の売り込み先は主>>続きを読む

彼方のうた(2023年製作の映画)

-

正直言ってなんの話だったのか理解が追いついてないのですが、「光のうた」「春原さんのうた」でもそうだったように長回しが多いのだろうなと思っていきました。3作の中ではテンポが早い方なのではないかしらん。>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.0

「PERFECT DAYS」を観たばかり、外国人が抱く日本や渋谷のイメージ。消費者金融のネオンが光るトウキョウは不思議の国。光の渦をよそにホテルの暗い部屋で孤独な2人がある時出会う。しかも高層ホテルの>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.5

今住んでいる場所がそこそこ田舎なので、知り合いには畑を持っていて少なくとも夏の間は野菜がたくさん収穫できて自給自足状態だとか、狩猟をしているので肉は自分で調達できるという人がいる。都会の人から見ればそ>>続きを読む

秋刀魚の味 デジタル修復版(1962年製作の映画)

4.2

60年前の作品。当時、娘の結婚にこんなにも父親が介入するものかと序盤のうちは恐ろしいものを感じ取っていたが、思い起こせば自分が結婚する時も○○(旧姓)家の本家に戸籍謄本を送ってもらうようにお願いしなく>>続きを読む

さよなら ほやマン(2023年製作の映画)

3.3

2023年の見納め作品。

居場所の話をたくさん見てきたせいか、あまり刺さらず。アフロのあっけらかんとした表情と演技と思えない黒崎煌代の役柄(終始「ブギウギ」の六郎くんが重なり)、松金よね子の安定感は
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.4

品のよい教育的な作品だろうという先入観が強すぎて観るつもりはなかったのだが、あまりの評判の良さに映画館へ。結果、凄すぎた。企画、脚本、絵コンテもやった八鍬監督(はじめまして)やスタッフの執念がダダ漏れ>>続きを読む

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.8

ふたつのカメラが老夫婦をそれぞれ追っていく。時間軸は同じ。夫が浮気の電話をしている時や映画についてウンチクを語る一方で妻は不安そうな顔でキョロキョロし、家の中をあてどもなく歩く。二人が交差する場面は非>>続きを読む

シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

3.9

悲しみがあまりに深いと人は盲目的に宗教に頼ってしまうのだろうか。「彼女のために祈りましょう」という言葉が虚しく響く時間が続く。都会的で高飛車だった彼女が事件をきっかけに、自分が見下していた田舎者に自然>>続きを読む

ペパーミント・キャンディー 4Kレストア(1999年製作の映画)

4.1

人間の業を描く映画。戦争によって人格が変わってしまった、昔は優しかった男のあまりにも悲しい人生。レールを逆向きに走る描写は、その場所での最初のシーンはこうとしか生きられなかった彼の定めを現わしているよ>>続きを読む

ナナメのろうか(2022年製作の映画)

3.8

出産を控えたシングルマザーの妹と、自分が幸せな結婚をするとは想定していなかったけどそうなってしまった姉のすれ違いが、おばあちゃんの家の整理をしている中で発露していく。前半の子供時の遊びの微笑ましさから>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

どうしても戦わなくてはいけないのかぁ、という身もふたも感想を書いて申し訳ないが、何か危うさを感じざるを得なかった。民間人が自発的に組織して対抗するというのは政府の無能ぶりを描く「シン・ゴジラ」の設定よ>>続きを読む

逃げきれた夢(2023年製作の映画)

3.5

悲哀たっぷりで、光石研のための作品と言っても過言ではないほどぴったりと当てはまっている。
言いたかったけど言えなかったこと、理解されたいけど今さら遅いのだというどうしようもない後悔。生徒とは真摯に向き
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.7

大人のための鬼太郎。
欲と富のためだったら他人の命はどうでも良いというテーマを、水木しげるの「ナバウル戦記」で語られる軍隊組織と戦争の理不尽な体験と結びつける。
前半はもろに犬神家の一族、後半でテレビ
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はるねこ(2016年製作の映画)

3.2

森の中で行われる上映会で語られる話。同じような森の中にある喫茶店、そこは死にたい人が訪れる場所。主人公である店の若い男が、生と死の堺の場所に連れて行ってくれる。一帯は現実と幽霊が混在しており、喫茶店の>>続きを読む

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

-

そういえば観てたなというのを思い出した。
原作は挿絵のせいか可愛らしいイメージがあったのが、こちらはサイケデリックカラーだし全体的にグロめ、工場の中もいかにもセットですという感じで戸惑ったのだった。ま
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.2

前作より相当パワーダウンしているような。アップで映る GACKT も年を取ったよなあ。
そもそも滋賀が大阪の引き立て役に成り下がってしまっており残念。作る方も物語の中の人たちもとび太くんに頼りすぎ。
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(2023年製作の映画)

3.4

たけしのコントが好きな人には面白いのだろうが、両親が厳しく(笑)ひょうきん族とか風雲城は見せてもらえなかったために全く思い入れもなく、特に秀吉、秀長、官兵衛の3人の会話はノイズにしか感じられなかった。>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.2

シャラメさまが歌うミュージカルおとぎ話。展開がサクサクでほぼ引っかかりがなく、そのせいで全く毒にも薬にもならないことに。
オリビア・コールマンはやはりド迫力。

白い鳥(2021年製作の映画)

-

3.9。Filmarksにないのでこの作品ではなく同監督の「まつもと日和」の感想。

昔撮った8mm映像を家族同士で話しながら見ると、とにかく素敵な表情になるんだなぁというのが新鮮だったという多幸感に
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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

3.6

色々雑だがバイクが疾走するカッコイイシーンを前から横から下から撮りたかったんです!という熱くて刹那的な気持ちがめちゃくちゃ伝わってきた。
爆音上映だったが台詞が割れてしまうからか、常識的な音量だった。

自分革命映画闘争(2023年製作の映画)

3.5

悪く言えば老人が若者に説教しているような内容なので面白かったかと言われれば微妙だ。教え子たちは「革命」とか「闘争」という概念を果たして理解して作ったのか?監督に質問したら暴力を伴わない内面の闘いだ、と>>続きを読む

エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

4.1

どうしたって死の匂いが色濃い青山真治映画。なんでなんだろうね。壮大な風景がそうさせるのか、病原体のせいで人が自殺してしまうという世紀末的な日本の中で隔離された人たちを描いてる設定がそうなのか。この一重>>続きを読む

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

3.7

ナチスの時代から始まる女一代記。「不安は魂をくいつくす」もそうだったが、そこを「当然」のように登場人物の背景として描いているのが新鮮で貴重だった。他の作品は観ていないが、彼のようなドイツ人の監督が37>>続きを読む

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

3.9

自分はあの2人を絶対に色メガネでは見ないぞ、という自信がない。差別の中にさらに差別があるというのをバーの女たちがしっかり表現している。

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

3.5

古い慣習・因習が残る村に肌の色が違う労働者移民がやってきただけで恐怖に慄く人々、という閉鎖感がひたすら暗い。この中では絶対に暮らしたくはないし、そのような場所とは知らずにやってきたスリランカ人(でした>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

3.5

どうしても再現ドラマの域から出ないのは結末を知ってしまっているからか、人間が描けていないからか。

関東大震災の混乱に乗じてアナキストが投獄されたのはあまり認識してなかったな。

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