TakayukiMonji

歴史は女で作られるのTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

歴史は女で作られる(1956年製作の映画)
3.3
実在したダンサーであり、公妾(高級娼婦)のローラ・モンテスを描いた伝記物。
マックス・オフュルスはドイツ出身で、のちにフランスへ帰化した監督。今作は唯一のカラー作品とのこと。
とにかく、豪華爛漫なセットとその眩い色合いに目を奪われる。サーカスの劇としての進行と回想を織り交ぜる大胆な展開。
だが、このローラ・モンテスという人物をwikiで見る限りは映画の題材としては興味深く、稀有な存在であり、もっと面白くできたような気がする。主演のマルティーヌ・キャロルは美人だが魔性の女っぷりは弱め。
バイエルン王国国王に取り入り、国民から追放を食らうほどの歴史に名を残すほどのファム・ファタールのようだが、ポール・ヴァーホーベンあたりに作ってもらったら面白くなりそう。
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