歴史は女で作られるの作品情報・感想・評価

「歴史は女で作られる」に投稿された感想・評価

【スキャンダラスな女の生涯をサーカスで】
フェミニストが観たら激怒しそうな内容(多分当時は批判されたんじゃないかな…)。主人公ローラのスキャンダラスな生涯を、サーカスの見世物として物語が展開していく。赤裸々に女性を見世物としているのがフェミニストの逆鱗に触れそう。
でも逆にその発想が斬新で面白いとも思う。冒頭から完全に『ザ・グレイテスト・ショーマン』みたいなサーカスから始まり、ローラの波乱万象な人生が語られる。そして時系列はフラッシュバックされる。サーカスの演目がローラの人生なのだ。
最後のシーンで、檻に入れられたローラの手に殿方が触れるという、お触りタイムがなんとたった1ドル…。列を成して群がる殿方のショット、そしてカーテンは閉められる。どこまでもローラの人生はスキャンダラスで下世話で物悲しい。
あかね

あかねの感想・評価

3.5
デジタルリマスター完全復元版鑑賞

サーカスシーンから回想に入る構成や煌びやかな装飾でストーリーへの肉付けがガッチリとなされている。
自分の野心の為に一番の武器である美貌と女性としての魅力をフル活用するローラ。女性が成り上がるためにはそういった方法を取る他なかったのかもしれない当時の時代性もうかがえる。

サーカスシーンではローラの体調不良の感じやジャンプの煽り方で彼女の死を終始ちらつかせるが、最後は見世物としての彼女に続々と男性客が集まる様子が映されている。見世物として扱われても凛とした姿勢を貫いていたローラは、一人称視点ではなく客観的に語られた彼女の人生を自身ではどう考えていたのか。

プロデューサー達のバージョンもみてみたくなった。
あやこ

あやこの感想・評価

4.0
画面が華やか〜!
ローラ幸せになってくれーって思いながら観たけど、安い女で終わってしまって悲しかった。
TaiSef

TaiSefの感想・評価

3.6
人生の転落をゆっくりと見せられる映画

煌びやかで美しく映される女性は映画の中でも眼を見張るほどすごかった
その反面男がすごいバカっぽく映されててなんか面白いなぁと、、

メロドラマ自体にもフランス映画自体にも教養がないからあんまり多くは言えないけど、ここまで淡々としてて感情移入しづらくて、インパクトのあるシーンがないものかなって思ってしまった

でもそんなでも映像美がすごい
なんか全体通して怖いなって思ったけどそれも思惑通りなのかなって

あとものが目の前にチラチラしてるカットとか物陰から見てるみたいなカットが目立ってあって面白いと思った


これだけは最後に言わせてほしい、、
大変申し訳ないけど自分の好みの映画とは違いました
マックス・オフュルス監督による華麗で煌びやかな映画。
最近、マックス・オフュルス監督作品にハマっているのだが、こうした素晴らしい作品を観ると、「♪映画を観るならフランス映画さ…」という甲斐バンドの曲『ポップコーンをほおばって』などを思い出してしまう素晴らしきフランス映画。

物語は、19世紀に実在した美貌の踊り子ローラ・モンテスが、大富豪・音楽家・国王などと恋愛関係を次々と重ねるさまを描いたもの。

相変わらずオフュルス監督の映画は、冒頭のサーカス場面から「カメラ移動の流麗さ」が光る。シャンデリアが降りて来たり、ある時はカメラが劇場の客席を滑らかに縦移動したり、と自在のカメラワークに注目させられた。

以前観たのは旧バージョンだったので色の鮮やかさが感じられなかったが、今回観たのはシネマテーク・フランセーズの手により巨匠マックス・オフュルス監督の意図どおりに復元された<デジタル・リマスター完全修復版>であり、鮮やかな色づかいが見事であった。

「恋こそ我が人生!」という彼女の生き方は、現代にも通じるものであり、見事な生き様を見せてくれる映画。
実在の女性ローラ・モンテスの半生をサーカスの演目として語られていきます。

サーカスの舞台、過去パートの美術や美しいドレスなどは見応えがありますが、物語はそんなに起伏はないかなぁ~。

音楽家や国王を魅了した女性が最後はサーカスの見世物とちょっと哀れではありますが。
たったの1ドル…。
Mitsunoir

Mitsunoirの感想・評価

3.6
ファムファタール(femme fatal)ってことですな。運命の女と訳されたり破滅に導く女と言われたりと、まぁタイトルの通り、歴史の偉人となると男がほとんどだけどその裏側では女の影響があったと取れる。ファムファタールぶりがそんなに伝わらなかったけど、これってこの時代の美人だからこうであって現代の女性社会はみんなこんなもんじゃない?って印象が正直ありましてやっぱ女って怖いなぁ〜(小並感)

映画としては、サーカスの見世物として彼女の人生が開演して始まる〜
単純に言葉で語りがちなところをサーカスとして魅せるの良いっす、誘拐されて連れ返されて〜を馬に乗せてやるのが印象的。あと、キスするところで角度を変えたり、柵越しで覗いてるような視点だったり、カメラも良い。
でも、全体としては、話が次から次へと矢継ぎ早に展開されて若干わかりにくく眠くないのに気づいたら取り残された現象もあったりとちょいいまいちかな。

バージョンは紆余曲折あるらしいのですが、2008年デジタルリマスターでディレクターズカット版をみました〜
acott

acottの感想・評価

3.0
娼婦の半生を描いた『ローラ・モンテス』が原作。ドゥミの『ローラ』と同じ人のことらしい。
入れ子構造のように作られた映画。作中の現在の場面はサーカスの舞台で、過去の場面は主に映画として描かれている。そのサーカスの舞台裏もドラマになっているので、何が現実として描かれているのか混乱しながら観てた。

サーカスのメインは客寄せパンダにまで落ちたローラ。本人によって演じられるその半生がサーカスのネタ。もう冒頭から悲しい。ちなみにサーカスの団長は『地中海殺人事件』でポワロ演ってたユスティノフ。この団長がゲスい。
『輪舞』の監督だからというだけで観たのだけど最後まで救われない話だった。
もう長い。つまらなくて長い長い長い。最後は可哀想だと思えたし、全体としてサーカス調だから仕方ないのもあるけど、感情移入するのが難しい。そして、サーカスなのだから、もっと引きで撮ってほしかった。ドアップが多すぎて場面が掴めない。原作通りに観れたことに対しては少し嬉しい気持ちはあるけども。
粋の化身オフュルスか遺した集大成で、サーカスのシーンで色彩感覚が爆発している。いままでの作品で観られた滑らかな移動撮影にカラーになって艶やかさが頂点に達し凄艶ともいえる錦絵になっている。ただ話が単調過ぎてとても眠くなるので乙女心が分かる映画マニアにしかおすすめできない。ドレスのシルクの質感の見事さ、制帽のテカり方がこの作品の出来を端的に象徴している。シネスコで初めて大華を咲かせると思う。これは娯楽ではなく美術品と割り切るべきだ。
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