歴史は女で作られるの作品情報・感想・評価

「歴史は女で作られる」に投稿された感想・評価

マックス・オフュルス監督による華麗で煌びやかな映画。
最近、マックス・オフュルス監督作品にハマっているのだが、こうした素晴らしい作品を観ると、「♪映画を観るならフランス映画さ…」という甲斐バンドの曲『ポップコーンをほおばって』などを思い出してしまう素晴らしきフランス映画。

物語は、19世紀に実在した美貌の踊り子ローラ・モンテスが、大富豪・音楽家・国王などと恋愛関係を次々と重ねるさまを描いたもの。

相変わらずオフュルス監督の映画は、冒頭のサーカス場面から「カメラ移動の流麗さ」が光る。シャンデリアが降りて来たり、ある時はカメラが劇場の客席を滑らかに縦移動したり、と自在のカメラワークに注目させられた。

以前観たのは旧バージョンだったので色の鮮やかさが感じられなかったが、今回観たのはシネマテーク・フランセーズの手により巨匠マックス・オフュルス監督の意図どおりに復元された<デジタル・リマスター完全修復版>であり、鮮やかな色づかいが見事であった。

「恋こそ我が人生!」という彼女の生き方は、現代にも通じるものであり、見事な生き様を見せてくれる映画。
実在の女性ローラ・モンテスの半生をサーカスの演目として語られていきます。

サーカスの舞台、過去パートの美術や美しいドレスなどは見応えがありますが、物語はそんなに起伏はないかなぁ~。

音楽家や国王を魅了した女性が最後はサーカスの見世物とちょっと哀れではありますが。
たったの1ドル…。
Mitsunoir

Mitsunoirの感想・評価

3.6
ファムファタール(femme fatal)ってことですな。運命の女と訳されたり破滅に導く女と言われたりと、まぁタイトルの通り、歴史の偉人となると男がほとんどだけどその裏側では女の影響があったと取れる。ファムファタールぶりがそんなに伝わらなかったけど、これってこの時代の美人だからこうであって現代の女性社会はみんなこんなもんじゃない?って印象が正直ありましてやっぱ女って怖いなぁ〜(小並感)

映画としては、サーカスの見世物として彼女の人生が開演して始まる〜
単純に言葉で語りがちなところをサーカスとして魅せるの良いっす、誘拐されて連れ返されて〜を馬に乗せてやるのが印象的。あと、キスするところで角度を変えたり、柵越しで覗いてるような視点だったり、カメラも良い。
でも、全体としては、話が次から次へと矢継ぎ早に展開されて若干わかりにくく眠くないのに気づいたら取り残された現象もあったりとちょいいまいちかな。

バージョンは紆余曲折あるらしいのですが、2008年デジタルリマスターでディレクターズカット版をみました〜
acott

acottの感想・評価

3.0
娼婦の半生を描いた『ローラ・モンテス』が原作。ドゥミの『ローラ』と同じ人のことらしい。
入れ子構造のように作られた映画。作中の現在の場面はサーカスの舞台で、過去の場面は主に映画として描かれている。そのサーカスの舞台裏もドラマになっているので、何が現実として描かれているのか混乱しながら観てた。

サーカスのメインは客寄せパンダにまで落ちたローラ。本人によって演じられるその半生がサーカスのネタ。もう冒頭から悲しい。ちなみにサーカスの団長は『地中海殺人事件』でポワロ演ってたユスティノフ。この団長がゲスい。
『輪舞』の監督だからというだけで観たのだけど最後まで救われない話だった。
もう長い。つまらなくて長い長い長い。最後は可哀想だと思えたし、全体としてサーカス調だから仕方ないのもあるけど、感情移入するのが難しい。そして、サーカスなのだから、もっと引きで撮ってほしかった。ドアップが多すぎて場面が掴めない。原作通りに観れたことに対しては少し嬉しい気持ちはあるけども。
粋の化身オフュルスか遺した集大成で、サーカスのシーンで色彩感覚が爆発している。いままでの作品で観られた滑らかな移動撮影にカラーになって艶やかさが頂点に達し凄艶ともいえる錦絵になっている。ただ話が単調過ぎてとても眠くなるので乙女心が分かる映画マニアにしかおすすめできない。ドレスのシルクの質感の見事さ、制帽のテカり方がこの作品の出来を端的に象徴している。シネスコで初めて大華を咲かせると思う。これは娯楽ではなく美術品と割り切るべきだ。
原題はローラ・モンテス
タイトルにもあるようにローラ・モンテスという女性の半生を扱った作品

とあるサーカス場。音楽家のリストやバイエルン国王ルードウィヒ1世の愛人だったローラ・モンテスの半生を、ローラ自身が再現したショーが繰り広げられている。19世紀のパリ。美しい少女ローラは、母親の恋人ジェームズと駆け落ちする。母と離れ情婦となったローラは、やがて男から男へと渡り歩く暮らしを送るようになる。

邦題から内容を推測すると、ローラ・モンテスという女性は悪女であると感じられます。実際、自分の美貌を売りにして権力を手に入れて、その後は革命によって国外追放を受けているので悪女なのかも…
しかしながら、映画の中のローラ・モンテスには脆さが見受けられます。
サーカスのシーンと回想のシーンとが交互に流れてきて彼女の転落ぶりが強調されています。
もこ

もこの感想・評価

2.9
かつて国を股にかけ権力者たちを魅了してきた女性が語る自身の半生。このローラ・モンテスという女性はどうやら実在したみたいで、ウィキって見るだけでもかなり浮世離れした人生を歩んでいる。これを映画化したら絶対面白いだろうなーと思うけど、この作品はすごい微妙。脚本とか舞台美術とか展開とか全てが中途半端で面白くない。すごい残念。サーカスが舞台なのにサーカスらしい華やかさやショーやダンスも少ないし、ただ人や象がバタバタ賑やかに出入りしているだけという印象。
Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

2.0
デジタル・リマスター復元版を鑑賞。
サーカス仕立ての演出で、実在した男出入りの激しいダンサーの人生を描いた意欲作だが、何故かダンスのシーンは殆ど無し。
最後は落ち目になって、今のどこかの国のアイドルみたいな握手会のシーンで終わりというのが笑える。
所有Blu-rayで再鑑賞。

やはり評価変わらず…

オフュルスの演出・構成・スコア・カメラワークは絶賛に値する作品。
マルティーヌ・キャロルも文句なしに美しく撮られています。
確かに演じるのが難しいキャラではあるのですが…

マルティーヌ・キャロル出演作品は『八十日間世界一周』しか観たことがないのと、どんな演技をしていたかも忘れてしまったので何とも言えないのですが、
本作品のマルティーヌ・キャロルの演技は…
やはりキツい…

傑作と呼ばれるに相応しい要素で埋め尽くされているのにも関わらず、目立つ部分のピースがいくつか欠落していて残念ながらどこを探しても見つからなかった…

☆★☆マルティーヌ・キャロル☆★☆(*´з`)
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