まろ

法廷遊戯のまろのネタバレレビュー・内容・結末

法廷遊戯(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

Queenのドンドンパッが主人公の心情を表す心臓の音のような視聴者が今から何か始まるような心の高鳴りのように映画に引き込まれた。主人公の声が透きとおっていてよい。それぞれの育ってきた環境、人間関係が絡みあって起こるトライアングルミステリー。馨の同害報復について考えさせられ、美鈴には救いがあるようにと願わずにいられない結末、清義にはこれから罪を償いつづける人生に胸をしめつけられる。
最後の階段のシーン、馨の清義への純粋な思いと感じる。まだ清義が真実を知らないから馨へ向けられる笑顔や言葉。真実を知ると清義と馨が対等の立場になれないかもしれないことも馨が死をも想定とした1つの要因なのだろうか。馨が1年間で8本もの同害報復がテーマの論文。それは清義への罪に対するもの以上は求めてないから生きていって欲しい思いがあったのではないか。
エンドロールに流れる愛しき生きることがまさに清義の今後であるのかと曲のタイトル、歌詞、歌声が余韻に残る。
重いテーマだがサラウンド効果も映像も構成編集もよくて映画としておもしろいと思う。映画館で体感できてよかった。
あと、中高生時代に宿題で映画鑑賞文というものがあれば400字詰め5枚はゆうに書ける。馨と清義について書きたい。
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