「ジョニー・トー漢の絆セレクション」にて。
ぃやぁぁ〜、面白いよねぇ。
「大事件」と画面一杯に出るタイトルロールの笑っちゃう程のカッコ良さよ。
冒頭の路上での銃撃戦。ワンカットの迫力。香港映画全盛期のパワーを感じる。カメラがやおら上昇して、また下降する瞬間は今観ても心が踊る。
もうそこから90分、無駄なし緩みなしノンストップのクライムアクション。
強盗団と警察の攻防戦という馴染みの舞台だて。
しかし、そこはジョニー・トー。
豊富なアイデアと独特なユーモアが光るキャラクター作りでガッチリ魅せてくれる。
前述のワンカットの銃撃戦をはじめ、とにかく優れた空間認識能力を活かしたアクションコーディネイトが唯一無二の面白さ。団地の狭い通路やエレベーターシャフトの使い方とか、ホント巧み。
男たちが共に料理を作り、食卓を囲み束の間の友誼を結ぶ。
トーさん得意のフード描写も登場。
世論を利用する劇場型捜査というプロットは特段巧く機能してることとは思わないのだけれど、みんなで弁当食べ出すところは好きだな。
ニック・チョンをはじめ良い顔の俳優たちが本当に魅力的。
このメンツで心の中で何本もスピオンオフ作れるよー。
トーさんも変な映画ばっか撮ってないで、こういう丁度良いアクション映画をまた撮って欲しいのだけれど。
