yuyumikan

夜が明けたら、いちばんに君に会いにいくのyuyumikanのレビュー・感想・評価

5.0
ジャンルとしてはラブストーリーになるのかも知れないが、思春期の少年少女の成長譚的な要素も大きい。
主演二人の接近・接触はもちろんあるが、性的な雰囲気は極めて薄い。アイドルである白岩瑠姫さんの「リアコ・ガチ恋」的なファンの方でもリピートしやすい範囲になっているように思う(どんなものであっても推しの恋愛ものは無理!という方もいるかも知れないので断言はできないが)

非常に繊細に作られており、茜と同世代の学生さんにぜひ見てほしいと思った。「私の学校に青磁はいない…」「私は茜のようにはなれない…」と思うかもしれないが、映画を通して心の中に二人を住まわせるだけでも、何かしら人生の支えになるのではないだろうか。
アイドルと女優兼女性ファッション誌のモデルという起用は、この映画が必要な世代に届けるという意味でもとても良かった。
ヒロイン・茜の家庭の描写などでは、大人の観客も考えさせられる部分があると思う。

映像は美しく、また茜の家や自室などの作り込みも非常に良い。
観ながら、自宅を片付けて模様替えしなくてはと思わされた(笑)
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