なおたろ

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのなおたろのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

パニックホラーだったら苦手だなと心配したけど存外じっとりした話運びで良かった
細かく見ていけばこの場面は誰が悪い、と思うんだけど各々の行動の根幹にあるのはすごく普遍的な感情だから馴染む
一番悲惨な目に遭うライリーだって「危険なことをして大人の仲間入りをしたい」とか「イケてる人たちに認められたい」「保護者に反発したい」とかいった誰もが覚えのある気持ちから霊の手を握っている
カンガルーを殺してあげられなかったミアがライリーを殺してあげられなかったのはまだ救いがある…のか?母子の象徴としてのカンガルー周りの暗喩はちょっとよく考えたいところ
普遍的な好奇心が手を握らせていて、だからこそ霊になったミアがどこかの世界の、かつての自分たちみたいな若者と繋がり直すラストは綺麗
なおたろ

なおたろ