2023.10.9 50-150
再鑑賞2023.12.30 57-168
最高やった。役者さん、監督、脚本、ロケーション含めみんなすごい。ひとつのロケ地どれだけ魅せるんだ…。俳優の動きもすごいが、それが展開する舞台の作り方も本当にすごい。みんなに見てほしいし、もう一回見たい。
生のリアル（ここでいうところの地上）の下にある死や天国。それは単なるファンタジーというより、むしろ何かやり残した地上の残余であり、そしてそれが地上を支えていらのだろう。地上の行動様式の破壊を促す酒と酔いと、破壊された行動様式としての形の定まらない舞がまさにここでの天国的なものであり、振る舞いと舞の繋ぎ目の無さがまさにこの映画の地上と天国の繋ぎ目の無さである。
背景をつぶし、空間感覚を狂わす望遠レンズのショットと強いリバーブ（エコー？）のかかる音声の妙がまたいい。
特に武田暁がジーナ・ローランズに見えたし、これはマジでカサヴェテス作品を観たときのような感動を受けた。全然似てないし、本作は本作の独自の魅力がもちろんあるけど。河屋秀俊の踊ってる最初のカット最高。
武田暁さんは、関西の演劇界では有名なんだ…。知らなかった。もっと見たい。
