JIZE

12日の殺人のJIZEのレビュー・感想・評価

12日の殺人(2022年製作の映画)
3.5
ポリーヌ・グエナのノンフィクションを原作に題材にしたスリラーでフランス南部の小さな町グルノーブルを舞台にある女子大生の殺人事件を追う二人の刑事が解決の糸口を追うなかで難事件に翻弄されるさまを描きだす。フランス製。焼死体事件の闇を暴く。まさに"ミイラ取りがミイラになる"を体現する図で、事件がサブで周囲の人間模様がメインといった感じ。また事件の本質そのものの不明瞭感に主人公がむしばまれる。セザール賞で最多となる6部門を受賞しており海外では好評という追い風もあり期待値をあげたが、ダウナーな人間の憎き表裏を浮き彫りにするような作品だった。
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