小嶋貴之

12日の殺人の小嶋貴之のレビュー・感想・評価

12日の殺人(2022年製作の映画)
3.7
刑事ドラマをサスペンスではなく、人間的,社会的な面から見せてくれる映画。
刑事ドラマ部分が単調なのだけど、刑事が事件をミソジニー的に扱ったり、そこから来る?刑事のプライベートな部分を浮き彫りにすることで、いろいろ想像でき、飽きずにみられた。

ただ主人公が狂言回しかと思いきや、後半で事件に取り憑かれてる男になっていて、もう少し背景を描いて欲しかった。孤独な男でも多少なんかあると思う。
細かく言うと最初事件前からバイクでバンクを走っているのだけど、そこに理由が無いまま始まりつつ、事件以降は事件に取り憑かれてることを理由にしていくのがモヤっとした。
なぜこの男が事件(仕事)に取り憑かれていくのか、事件前から理由があると、このバンクを走るシーンがより一層意味があると思う。
小嶋貴之

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