小嶋貴之さんの映画レビュー・感想・評価

小嶋貴之

小嶋貴之

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チャチャ(2024年製作の映画)

3.6

なんとなく少女マンガのノリなのか、ツッコミどころ満載で、ご都合なところがありつつ、役者は良かったように思う。
特に伊藤万理華は映画によってキャラが全然違ってすごい。

が、監督の弱点なのか、男性キャラ
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奇麗な、悪(2024年製作の映画)

-

完全寝不足で行ってまともに見れなかったので無評価。
ただ語りはスルスル入って来るし,内容も面白そうなので、体調ベストにして行くべき作品。

早乙女カナコの場合は(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

開始20分くらいまではどうなるかと思いました。
画作りも図解的でわかりやすいし、芝居も雑に見えるし、橋本愛がこの芝居で良いのか?
とさえ思いました。

が、登場人物が増えて、それぞれの感情が絡み合って
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最後の乗客(2023年製作の映画)

3.3

3.11を題材にして、ミステリー形式で見せていくプロットは面白いけど、尺が短くて種明かし大会みたいになってグッとはこなかった。

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

いつもショーン・ベイカーは3.7な気がする。
中盤のドタバタも面白いし、最後の展開まで飽きないけど、個人的には最後があまりグッとこなかった。
泣くのも怒るのも同じだと思っているので、アニーはずっと自分
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視線(2022年製作の映画)

3.7

前半単調な気がしたけど、後半になるに連れ面白くなった。
ただ話がシンプルなので,もう少し込み入っても良かったかな。
映像美しく、恐怖演出も良い。

おもちゃの国(2007年製作の映画)

4.0

「ある秘密」を彷彿とさせる傑作。
過去と現在が行き来する構成も、短編として見事に機能していて見事。

ちあきの変拍子(2024年製作の映画)

3.4

よく出来た脚本だけど、勉強しました感が満載で、作った人達こそ、我慢してない?って思った。
脚本、よく出来てたとはいえ無理もあるかな。

ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

3.7

別れの話だが、決して重く無く、かと言って軽くも無く、いい塩梅。
全体的な音楽の趣味が良くて、それだけに最後のバンドシーンが盛り上がる。

オン・ア・ボート(2024年製作の映画)

4.0

全く知らなかった映画なんだけど、K2で何やってるかなー、と期待せずに行って見た映画。

これは凄いです。
イヤーな空気感がずっとあって、それが考えられた画作りで切り取られていて、脚本も込みでこの監督凄
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.0

いやー、最高峰のテクニックが密集した映画。
とにかく隙が全く無くてわかりやすい。
途中まではドキドキワクワクだったが、ハラハラして最後は苦しかった。
やっぱ凄いね、スピルバーグ。

あの夜(2023年製作の映画)

3.4

冒頭の警察への通報シーンはなかなかスリルあった。
ただそれ以降が、それぞれな事情を描いて興味深いんだけど、物語としては展開せず、また寄ったセリフをオンで拾おうとするカットが多く、印象として大事な事をセ
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ひどくくすんだ赤(2022年製作の映画)

3.3

設定は面白いんだけど、いまいち作り込みが足らない気がする。
ヒーローの黒幕とか全く出てこないし、怪人はその姿から誤解されてたのか本当に悪いのかもわからない。
ヒーローの稼働の実態が何もない。
脚本も、
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あの歌を憶えている(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ミシェル・フランコがカット割ってる!
と言う驚きありつつ、確かな演出と芝居で,最後まで飽きずに見れました。
ただ見ている方が迷ってしまう様な、見てるそれぞれがいろんな意見を持つ様な話ではなく、ある意味
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おんどりの鳴く前に(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

好きなタイプの映画であったんだけど、こう言う話は映画でも幾つもあって,そう言う意味で新鮮さがないのが物足りない。

ただ全く無駄のない澱みの無い脚本で、全く飽きる事なく見れたのは良かった。

斧持って
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Broken Rage(2024年製作の映画)

1.0

あえてこの点数が欲しいんじゃないかと言う事で。
ところどころブレッソンぽさもあってよかったけど、内容,台詞が説明的すぎて,あれはどこまで本気でやってるのか…。

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

セリーヌ・シアマは二本ほど見たけど、これが群を抜いてリアルで生々しい。
女性映画の繊細さに惹かれるんだけど、そう言う意味ではど真ん中だった。

ゴミ持ち帰るとか、わかりやすくありがちな表現もあったが、
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キム・ヘユン Short Film/Tomorrow(2019年製作の映画)

3.3

たっぷり間を使った芝居が良い。
ただ喧嘩したところが繊細すぎてわかりにくかった。

キム・ヘユン Short Film/The Yesterday(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

母親の浮気に父親が暴力を振るい警察沙汰になる。
少女の当て所ない気持ちがよく現れていた。

雨の中の慾情(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
想像をはるかに上回った。

ある種ファンタジーでしっかりした意味は無いので、普通は飽きると思うんだけど、ディテールや感情がちゃんとリアリティを持っているので、飽きる事なく楽しめたし、いろ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.6

見る見られるの物語。
セリーヌ・シアマの映画は画作りが美しい。
絵画の様。

話は前半は面白かった。
後半は想像通りの展開。わかりやくす伏線張ってたりするのは良いんだけど、もう一つ驚きがないと感動でき
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.8

切なくて可愛い映画。
押さえた演出で余計にグッと来る。

悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

4.0

とても楽しい。
あと全体的にセンスがいい。

番組のフェイクドキュメンタリーに絞った構成は潔くて良かった。
あとリリーが非常に良い。

人数の町(2020年製作の映画)

3.5

「その誘惑」「人数の街」を見て、この監督の趣向はとても一貫してるなと思った。
とても無機質な無菌な世界。血も汗も無縁な空気。
嫌いではない。
だからこそ、血や汗を介して物語が動き出すと、途端に嘘っぽさ
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まじめな仕事(2023年製作の映画)

3.6

とてもオーソドックスな映画かと思いきや、とても特徴的な視座。
全体をとてもフラットに見ていて、生徒と教師の交流の様なドラマからは一歩引いてドキュメンタリーの様に世界を切り取る。
誰もが少しづつ問題を抱
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その誘惑(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

オムニバス3本の中では、一番おもしろかった。
展開も有るし,サスペンスてきなひっぱりもあるし、飽きさせない様にしてる努力が心地よかった。
前半の芝居が下手なのかなー,と言う違和感も、そうでは無く理由が
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嗚呼、かくも牧場は緑なりけり(2022年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

これは中身を感じなかった。
背景もよくわからなく、深さを感じないので、上辺だけの所からしか何も感じられなかった。
ヨルゴス・ランティモスをしたかったのかな。
部屋のシーン、ほぼ板付きなのも演出力のなさ
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母と牛と(2023年製作の映画)

-

作品関係なく、なぜか相当眠たくてちゃんと見れてない気がするので、点数無しで。

いろんな人の感想読んで、そう言うことかと合点はいった。

悪の偶像(2017年製作の映画)

3.2

役者は頑張ってるけど、脚本が上手くないと思う。
話の中心はズレるし、途中から強力なキャラが出てくるし、リアクションが先に来て,忘れる頃まで、そのリアクションの意味を説明しないものだから、どんどん?が溜
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.9

面白い。
突っ込み所はいくつも思いつくが、ただただ全く飽きず集中してみられた。
脚本や細かく割る臨場感ある撮影編集が限られた空間を飽きさせない。
韓国の役者は芝居が上手いなぁ。

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

3.2

2番目のエピソードは短編としてまとまってたと思うけど、それだけにインパクト弱く、1と3は、この尺では見てる方に想いが伝わりきらないと思った。

特に本人の嘆きがベースとなってる話は、そこまでにどれだけ
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.7

とても静かな、不吉な演出がとても印象的。
黄泉のシーンはとても良かった。

脚本がもう少しケビン中心でも良かった気がする。
あとプロレスシーンがちょっと緩慢に見えた。

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

後半一気に面白くなるのだけど、前半は人物の関係性がよくわからないので、何を主軸に見たら良いのかわからなかった。
主人公がスパイと言う事すらも、後半になるまでわからなかった。孤児でフレデリックの養子とい
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