小嶋貴之さんの映画レビュー・感想・評価

小嶋貴之

小嶋貴之

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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.9

切なくも、とても完成度が高い。
誰も悪くないんだけど、持たざる者は辛い思いをする。
当たり前がなんと辛いのか…。

NN4444(2024年製作の映画)

2.9

全体的に時間かけずに作った印象。
短編であろうともちゃんとした準備は必要だと思います。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

冒頭からずっと楽しんでみられた。

役者が上手いのか(スヌープは上手すぎる)、登場人物の感情が伝わって来て、いろいろ思考を巡らす事ができて楽しかったんだと思う。

本当に殺したのか,という事は結局明か
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娘・妻・母(1960年製作の映画)

4.0

頭の方でサラッと人が死に、お金の話が飛び交って、金を持ってる人に貸してと群がり…ドライだ,乾いてる,と思ったのも束の間、とても切ない話に。

とてもテンポ良くて見やすい上に,セリフが秀逸で笑ってしまう
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

3.8

予想通りの面白さ。
ひたすらコントが連なってる感じ。
とても好きな類なので、十分楽しめた。

けど、見終わってから残るものがなくて。。。
そこが物足りなかった。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

ちょっと、傑作過ぎて慄いてる。
二人の芝居が良過ぎて,ずっと見てられる。
あと編集も良いなあ。ここって所だけを見せてくれて、必要ないところはちゃんと距離取って。
演出も脚本も芝居も撮影も、なんか全部し
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散歩時間~その日を待ちながら~(2022年製作の映画)

3.8

それぞれの時をずっと楽しく見られた。

それぞれの事情があり,それぞれを支え合う。見捨てられない世界。



その時海の向こうでは戦争が…、と思ってしまった…。
確かに関係ないんだけどな。

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

個人的にケリー・ライカートは当たり外れあるけど、これは良かった。

とてもリアルに大きな事件も起こさないけど、それぞれ何かを抱えてて、それがずっとじわーっと存在してる感じがとても面白かった。
それに加
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.6

小さくて可愛い映画だった。
ただそれが物足りなくもあった。
もう少し長くひつこく描いて欲しかった。

画作り、演出、芝居は素晴らしかった。

雨降って、ジ・エンド。(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

良い!!
さすが群青色。期待裏切らない。
予算無いからか、世界が小さすぎるのが残念なんだけど、デビュー一年目だった古川琴音がもう天才だという事がわかる。
相手の廣末哲万も達者なので,二人見てるだけで,
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Here(2023年製作の映画)

3.8

淡々と柔らかい視線で世界を見つめる優しさが話題だけど、よく見ていくと,思ったよりテクニカルな映画だと思った。
5:4の画角の画作りも丹精かつ厳格だし、オチに結びつける様な、二人の距離感の使い方も見事。
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放流人間(2007年製作の映画)

3.3

カサベデスばりの役者のドアップで繋ぐ映画。顔に全ては書いてあるとばかり。
この監督は男と女の接近が上手い。

しかし設定がやや雑なのが、乗り切れなかった。精子バンクとかでなく,もっとやりやすい普通の設
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50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

3.7

難病ものだけど、乾いたタッチで描いてて良かった。
主人公を利用してナンパしたり、看病がしんどいとか、無自覚な悪どさやネガティヴさもあり、リアリティを感じた。
あとカウンセラーの服装が見事。

罪と悪(2024年製作の映画)

3.6

デビュー作がオリジナル脚本という事で、期待。
結果、退屈はしなかったけど、観たことある作りなのと、主役達の少年時代を描き足りなかったからなのか、今一つ入りきれなかったのは残念。
現代パートもヤクザの扱
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サイド バイ サイド 隣にいる人(2023年製作の映画)

3.5

評価が低いのはよくわかるが、嫌いになれない映画だった。

理解するということが、全てを把握できるのではなく、ただ辻褄も忘れて感じる事で知れる世界もあるのかもしれななと。

世界観を理解する前半は退屈だ
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アリス・クリードの失踪(2009年製作の映画)

3.7

たった三人だけでの心理戦。
見事な展開で飽きない。
惜しいのは、本当に三人なので、外部が無く追い詰められて行く感じが無くて、緊張感がもう少しあると傑作になったかも。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

まずはビジュアルが圧倒的に美しい。
長いファッションフィルムの様(褒めてます)。
フィルムとオールドレンズの質感も色合いもアナログの感じが美しかった。
ぐるぐるボケもあった!
少しピントが甘い感じとか
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ザ・ヒューマンズ(2021年製作の映画)

3.7

家族の会話劇。
6割くらいまで、あまり会話の内容がよくわからない所も多く、動きもなくどうなるのか楽しめるのかと思ったが、途中からの告白と展開で、急にピントがハッキリして、結果退屈したのに好きな作品だっ
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現実を受け入れるべく夢を見る(2020年製作の映画)

3.5

いやー,すごい。
センス迸っている。
全カット意味あって撮ってる。
違和感をどうやって感じさせるか,と言うテーマがよく伝わってくる。
説明を無視したテーマ全振りする度胸とそれをまとめるセンス。
確かに
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.3

コンセプト、発想は面白い。
ただ構成、脚本が弱すぎる。

この構造だと、主人公が襲われることはないので、主人公に目的を持たせられないし、行動原理もあやふや過ぎて。逃げては家戻るの繰り返しで、しかも戻る
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アダプション/ある母と娘の記録(1975年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

短い中に、いろんな要素を詰め込んだがばかりに、カタとアンナの出会い、その連帯感など流れが雑なのが気になった。
ただ、義父とダメ母とうまく行ってない友達や、家庭に閉じ込められてる浮気相手の奥さん、結婚式
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.1

最初は少女漫画かと思ったけど、凝った物語に流れる人生を感じさせるドラマでした。

役者も上手くて、特に安生、振れ幅ある役なのに,全てしっくり来て飽きさせない。関心しかない。

まあ男はどこまで行っても
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.7

とてもマイクミルズらしい美しい映画。
9歳の子の複雑な心情がよく伝わってくる。

ガツンとは来なかったが,何度も見たくなる映画かもしれないなぁ。

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.7

設定が良い。
内容もとてもシンプルで分かりやすい。
何気ない日々を優しい視線で見守るスタンスが逆にドライに感じて刺さってくる。

子役がいい。

ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

マーティンマクドナーらしい,皮肉たっぷりのサスペンス。
もう少し展開で引っ張って欲しかったが。
前半の殺し屋2人が遊んで指示待つのは完全にソナチネ。
引きの画が少なくて、アップのカットバックばかりなの
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.7

撮影と芝居はとても良かった。
が脚本がドンデンで驚かそうという意思が強すぎて、人物像が物足りなかった。
もう少し感情に振ってくれたら,これほどドンデンはいらないだろうなあ。

ファニー・ページ(2022年製作の映画)

3.9

底辺の人達をあまりにも若い学生が眺めて人生を知る映画。
その人たちが、下品な笑いを生むとともに、勝手な思いだがあまりにも切ない。
あとアメリカの役者って本当凄い。もう全員本物にしか見えない。底が何処ま
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.7

無駄がなくてテンポも良く、最後まで楽しく飽きず観られた。
クローネンバーグ,こう言うの上手い。

ただ雰囲気が軽いので、暴力の不気味さがそれ程来なかった。
ラストもあんなにあっさりで良いのかな…。
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渇水(2023年製作の映画)

3.8

抑えた演出はとても良い。
水がテーマの脚本も無駄がなくて良い。
お母さん役を門脇麦なのは違和感。本人は問題なくやってたけど、あんなダメなイメージは持てなかったな。
子役の二人はとても良い。お姉ちゃん,
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

結局パラサイトだった。

映像は綺麗だが,長い。
バリーコーガンがたまに強気でなんでかな?と言う違和感はラストで回収したけど、それまではずっとノイズだった。

ラストの種明かしの数々は楽しくもあるけど
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秋日和 ニューデジタルリマスター(1960年製作の映画)

3.9

転がる脚本とキャラクターが楽しい。
岡田茉莉子の楽しみつつかき回すのに、めちゃくちゃいいヤツなのが最高。

波紋(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ブラックコメディのフリしつつ、人の心の迷いを描いた作品なのかな。
カリカチュアが強かったり、感情的にえ?ってなる部分だったり(息子が連れてきた彼女があまり遠慮しなかったり)、人の気持ちよりも向こう側を
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

辛くて皮肉しか言えない人々の悲哀をコメディのリズムで描く事で,さらに悲哀を増していくアキ・カウリスマキのど真ん中。

年齢を誤解された事を気にしてるカラオケ王(王も皮肉)、屠殺処分ギリギリの犬、アル中
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.8

食と悲しみと笑いと死。
人生そのものだなと思った。
少しファンタジックな世界だけど、そこにいる人たちの心情にリアリティがあって、全然実のある物語として楽しめた。

ただひとつだけ,なぜシネスコで撮った
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