shake

アイ・アム・ノーマルのshakeのネタバレレビュー・内容・結末

アイ・アム・ノーマル(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

「もし健常者を精神病と偽り、精神病院に入院させたら?」
精神科医のローゼンハンが行ったローゼンハン実験をモデルにした物語。

[ストーリー]
健常者であるキーラは上記の実験に「名前と職業と入院するための口実である嘘の症状」以外は普通に振る舞うという条件の元で参加することに。しかし、想定よりも入院の日数は長引くばかり。看護師や医師に自分は正常だとアピールするキーラであったが、取り合って貰えない。患者のとある女性以外は彼女が健常者であるとは気付かなかった。キーラには以前ニーナという友人がおり、彼女はうつ病で自殺してしまったが、キーラはその現実を未だ受け入れられない。自殺の理由をうつ病で片付けることに全く納得がいかないとパートナーの男性に打ち明ける。彼女はやがて同じ病院でナンシーという女性の友達ができる。彼女と共に病院の金魚を鉢から逃がして、浴槽で泳がせてあげた後、ナンシーは突然金魚鉢を落とす。それが病院の人間に気づかれてしまい、キーラは病院からの外出を禁じられてしまう。教授が病院に彼女を迎えに来たことで彼女は退院を果たし、ナンシーとも再会するが.......

ラストシーンはぞっとする。衝撃。病棟での生活で、健常者として見られない、普通に扱って貰えない日々を2ヶ月も強いられていた彼女の精神状態はどのようだったのだろうか。この実験は精神科医の業界にインパクトを与えたことは間違いないだろう。実際のローゼンハン実験について調べてみたが、大変興味深かった。実際の実験とは異なる部分があるので、共通テーマで描かれたフィクションくらいで捉えると見やすいかと思う。
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