くろきつ

Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼のくろきつのレビュー・感想・評価

3.5
成功したビジネスマンであり良き家庭人でもありながら殺人の衝動を抑えられない連続殺人鬼を「ボディガード」のケヴィン・コスナーが演じるサイコサスペンス。

ケヴィン・コスナーの名演技が光る映画。足を洗いたいという願いと抑えられない殺人の衝動の狭間で揺れながらも完璧さが垣間見える演技が印象的だった。殺人の衝動の擬人化ともいえるイマジナリーフレンド的な役で「蜘蛛女のキス」のウィリアム・ハートが出演していた。優しい雰囲気は封印されており、主人公を悩ませる殺人の衝動を恐ろしくスタイリッシュに演じていた。シンプルにいうとカッコよかった。デミ・ムーアのハードボイルドな刑事はそこまで魅力的ではなかった。ケヴィン・コスナーが悪の主人公でデミ・ムーアが正義の主人公なのだろうが、個人的にはデミ・ムーア側の裁判の話とかはいらなかったような気がした。もっと完璧なる殺人鬼というものを見せて欲しかった。
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