本当に、あの時代にトモエ学園で生きてた人達の、日常の話だった。
あの時代で、トモエ学園で、トットちゃんが感じた嬉しさや楽しさ、不条理さや不穏さ、そう言った清濁を浴びながら生きていくだけの映画。
話に山もなきゃ谷も無い。お涙頂戴の戦争系安売り感動もなきゃ、歪んだ批判も無い。
ただ生きて、感じて、考えた事がありのままに描かれているだけなのに、気付いたら泣いていた。
こういう気付いたら泣かされる映画程観て良かったって思う映画は無いや。
最後のチンドン屋のシーンに込められたモノを、ちゃんと言語化して呑み込めていないのが悔しい