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窓ぎわのトットちゃんのxavierのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
4.0
お転婆すぎるトットちゃんを受け入れてくれたのは電車が教室の一風変わった学校だった…
好奇心旺盛でお話好きな小学1年生のトットちゃんは落ち着きが無いことを理由に学校を退学させられてしまう。東京・自由ヶ丘にあるトモエ学園に通うことになったトットちゃんは恩師となる小林校長先生と出会いのびのびと成長していく…
ストーリーはこんな感じ。
世界で2700万部以上売れた黒柳徹子の自叙伝「窓ぎわのトットちゃん」のアニメ作品。
原作は読んではなかったんだけど、面白かった。
90歳を越えた今でもおしゃべり好きな徹子さん。小さい頃から、その片鱗はあったんだね。とにかく色んなものに興味が行く子どもだったんだね。ちんどん屋が学校の近くを通ると率先してちんどん屋さんに話し掛ける。それが授業中であっても…
自由奔放と言ってしまえば聞こえはいいが
先生からしてみると授業を妨害してると感じてしまうんだろう。だから学校を追い出される、そんな子どもだったトットちゃん
だから、トットちゃんにとってはトモエ学園、強いては小林校長先生との出会いは良かったんだと思う。
校風としては決して無理強いをしない感じだよね。小児麻痺だった泰明ちゃんにも、彼が嫌だったら無理に捺せてなかったしね
多分、彼が他の学校に行っていたら、無理やりにでもさせられてただろうしね。

そんなトットちゃんが1番気になったのが泰明ちゃん。彼は小児麻痺を患っていることもあり、変な歩き方だったし動くことも遅かった。そんな泰明ちゃんに対してもトットちゃんは他の友達と接するのと何ら変わらない。だから泰明ちゃんも変わっていけたんだと思うなぁ…
1番印象に残ってるシーンでトットちゃんが泰明ちゃんを木に登らせたいって考えて色んな方法を使い、木に登らせる事に成功する。そして家に帰った泰明ちゃんは木に登るために汚してしまった服の事を母親に謝るシーンがあるんだけど、他の子どもたちの様に遊んで服を汚してきた息子の事が嬉しくて涙するシーンは泣けたなぁ…

作品の前半はまだ戦争の影が薄いので、結構トットちゃんたちものびのび描かれているけど後半、特にラストら辺は戦争の影が強くなっているから重たい感じだったね。
特に"あのシーン"は大号泣だったしね…
観ていて思った事は、トットちゃんが子どもの頃はイジメがなかったこと。体の弱い人が居ても無視する事もなく誰かしらがいつも側にいる…ってところは良かったなぁ
いつの頃からイジメって始まったんだろうね。こんな思いやりのある人間関係がある様になれば良いのになぁ…って思ったかな
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