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世界一キライなあなたにのxavierのレビュー・感想・評価

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)
4.0
彼が私に世界をくれた…
イギリスの田舎町ではルーことルイーザ・クラークは失職を機に交通事故で車イス生活になってしまった青年実業家ウィル・トレイナーの介護と話し相手をする期間限定の職に就く。活力を失っていた当初はルーに冷たい態度を取るウィルだったが彼女の明るさに徐々に心を開き二人は惹かれ合うそんなある日、ルーはウィルの秘密を知ってしまい…
ストーリーはこんな感じ。
原題は"Me before you"日本語に直すと"あなたと出会う前の私"。
何でこんなタイトルになったのかな?コテコテのラブストーリー物としか思えないもんな。
まぁ、確かに前半はそんな感じか…
仕事を失ったルーは、①家から近い②技術は必要なし③給料がいいという理由で脊髄損傷による四肢麻痺の青年ウィルの介護兼話し相手として働き始める。
最初の出会いは最悪だったね。何とかウィルとコミニュケーションを取ろうと一生懸命話すルーに向かって「喋るな!」は無いわな。だってルーの目の前でシャッターを下ろしたのと一緒だもんな。そしてそれが10日間も続くんだから心が折れそうだよね
そんな中、ウィルの言う事を我慢していたルーだったんだけど、感情が爆発して自分の正直な気持ちをウィルにぶつける。
その態度にビックリしたウィルだったんだけど、そこからはルーと話をしていく様になっていく。それまでが嘘の様に…
遠慮って言うか気を使われるのが嫌だったのかもな、ウィルは。

それ以降、2人の距離は近づいていく。
そんなある日、ルーはウィルの"ある秘密"
を知ってしまう…
そこからは普通のラブストーリーではなくなっていくんだよね。
ウィルの気持ちは解らないまでもないしね
自分の思い描く理想の自分と現実の自分とのギャップが耐えられないのも解るし、もし恋に落ちても愛する人には触ることも出来ないんだもんな。だから、愛する人の幸せを考えちゃうんだよね。自分と居て、果たして幸せなんだろうか?ってね。
そこは観ていて辛かったかなぁ…

作品の体としてはラブストーリーなんだけど、普通のラブストーリー物じゃないところは好きだなぁ。いろいろ、考えさせられるしね…
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