……あるところに、古い機械の人形がいました。アリカというその人形は、ある日、ひとりの 少女と出逢います。アリカは言いました。「君は だれ?」 少女は答えます。「あたしはコゼット。あたし、あの塔に行きたいの……」 アリカとコゼットは、遠くにそびえる高い塔を目指して、旅をしました。 しかし、塔の頂上で、悲しみの王女は呟きます。 「世界は二人を許さない。終わりと始まりが、二人を分つだろう」 これは君の知らない遠いどこかの、ずっと昔の物語…。 大阪芸術大学映像学科の卒業制作として制作された、35分のアニメーション映画
©大河聡