囚われた兄を救うべく化け猫集団と戦う話。
舞台も登場人物も日本なのか海外なのかはっきりしないまさに無国籍な雰囲気がとても個性的。
全体的に言葉に頼らない感じがとても好感。
主人公がなぜやたらくしゃみするのか?
なぜこの女性が主人公たちを助けてくれるのか?
などなど明確にセリフで言わず、観れば分かるようにしているのがスマートで良かった。
コメディっぽいノリではありつつも変に漫才じみたやり取りをさせず、ごく自然に間で笑わせてくるのも良い。
うっかり敵と鉢合わせてノーリアクションで引き返すところとかが特に好き。
最近の邦画コメディとなるとバラエティ番組みたいなノリのが多くてあまり笑えなかった。
でも本作はキャッチコピーにある通り「ジワる」笑い。
こうゆう距離感が海外でウケる実績に繋がったのかなぁと思いました。
「ペットショップでの猫殺処分セール」というのも何となく海外っぽいブラックなネタ。
アクションは派手さには欠けてしまうが、機敏な動きは目を見張るものがあり見応えがありました。
ただ一つネタバレになるので詳しく言えないが、終盤の「死んだ猫は…」の部分は少し白けてしまったかな…
とはいえ全体的に作風が自分も好きなタイプの映画だったので満足度は高かったです。