ももんがぁ

Slaughter Day(原題)のももんがぁのレビュー・感想・評価

Slaughter Day(原題)(1991年製作の映画)
3.7
ハワイの建設作業は楽じゃねぇ。

地獄の血みどろマッスルビルダーとTHE NECRO FILESの予告とはなんて粋な映画配給しとるんや!

アクション+銃+ゴアと男の子の夢を全部盛り込んで、金は無くても映画は作れる!の成功例を久々に見た気がするよ。
いやはやフルチンドポンコツ映画を消し去る素晴らしき血みどろアクション映画で僕もようやく正月が迎えれそうやで!


ハワイで建設作業をする双子のカズンズ兄弟は修理する予定の古い屋敷を訪れると、建設仲間の同僚がもう1人の同僚をナタで滅多刺しにしていておったまげ!

どうやら建設仲間への復讐にギーガーのネクロノミコンを読んだら気が狂って殺人鬼になっちゃったもんだから仕方ないよなぁ
更に呪われた建設用のガスマスクを付けることにより邪悪な魂が色んな人へ憑依するからとんでもねぇ、

かくして怪力、治癒能力、テレポート能力を兼ね備え、悪の建設作業員集団を従える同僚に立ち向かうべく、しがない建設作業員のカズンズ監督兄弟が悪を打つ!


切断した左手との戦いやらバラバラ死体との戦いだったりと最早何でもありの邪悪な作業員とのポンコツバトルを描いたSOVゴアアクション。
『死霊のはらわた』に魅せられ一念発起して作り上げたまごう事なきDIY映画ですが、こないだ見たジジイマスクとは雲泥の差やろなぁ。

多分現存しているフィルムが劣化しているせいかBlu-rayにも関わらず3歳の頃のホームビデオ並みに粗い画質と、正月のお年玉級の低予算で送るSOVホラーではあるものの、卓越したカメラワーク、素晴らしいアクション演出、そして観るものを魅了するポンコツゴアと全てがセンス抜群で愛が溢れているよね。

なんかこんな監督いたなぁ〜思ったら初期のマイク・メンデスに近いかもしれんね。

ラストのファイト〜イッパーツ!が聞こえてきそうな兄弟2人のタッグバトルの鷲のマークエンディングにリポビタン飲みたくなった今日この頃。
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