ミヤマレベッカ

攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間のミヤマレベッカのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

何度見ても震えるほど面白いッ!!
劇場版『攻殻機動隊 SAC_2045』の後編としての質も高く、それでいてアニメシリーズを補完する作品でもあり、大満足でした。劇場版だけ追った人にはこれを機にぜひアニメシリーズを見て欲しいですし、アニメシリーズだけ追っていた人にもぜひ改めて劇場版を見て欲しいと思えるような出来でした。
とくにラスト30分。アニメシリーズを補完するようなセリフ・視点が多数追加されていて、この作品が描こうとした人類の進化と新たな社会のかたちについて解像度がさらに上がりました。
最近、メタバース×AI×政治に関する本を読んだり民主主義についての勉強を深めていたこともあって、アニメシリーズを初めて見た時以上にこの作品の本質に近づけた気がします。
人口も増え、人々の多様性は増し、情報は溢れかえり、技術も進化した世界で、誰も傷つかない“摩擦の少ない世界”を作るためにはどうすればいいのか。それには社会契約説だったり、人類補完計画だったり、すべてがNになることだったり、誰にも分け隔てなく公平に対処できるロマンチストになることが必要だったりするのだろうけど、技術が進めば進むほど、今までアイディアで止まっていた色んなやり方が実現していくんでしょうね。
世界がちゃんと変わったことに気づける最後の人間であるために、これからも攻殻機動隊見続けます。
ミヤマレベッカ

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