レスリー・チャンが亡くなってからもう20年も経つのか…
公開当時、劇場で観たのかなぁ(ちょっとうろ覚え…)
当時大人気だったレスリー・チャンの京劇の女形俳優役が本当に美しかったのがとても印象的だった
改めて観ると、「ラスト・エンペラー」の時代背景と同年代なので、それと重なる部分もあるし、舞台がすべてだった程蝶衣と、城の中がすべてだった溥儀がすごく重なった
母親に捨てられ、京劇劇団に置いて行かれた小豆(程蝶衣)
みんなに虐められて孤独な彼を弟のように可愛がる石頭(段小樓)
2人の正反対な性格はより2人の絆を強め、大人気の京劇俳優と成長していくけど、小豆はその妖艶な立ち振る舞い故に、劇団のオーナーからパトロンの見返りとして幼い頃から犠牲になってしまう
もちろん劇団のためでもあるけど、それは兄分である段小樓といつまでも一緒にいるためにしたこと
兄のためなら自分を犠牲にして来た蝶衣の気持ちも分からず、我が身の保身のために蝶衣や妻の菊仙までも裏切るシーンがなんとも許し難い
長尺作品だけど、最後まで観入ってしまう
傑作
改めてレスリー・チャンの美しさにうっとり
そして演技も上手い俳優だったからこそ、彼の演技をもっともっと観たかったなぁ
