春

さらば、わが愛/覇王別姫 4Kの春のレビュー・感想・評価

4.8

9月17日(日)映画館にて視聴。
壮絶で美しい愛の物語



噂には聞いていましたが凄い傑作でした👏✨
これは芸術作品だな‥と
劇場で観れて本当に良かったです✨
中国語は聞き慣れないので少し苦手‥なんですが
スタートから世界観に引き込まれ
3時間作品、でも体感は2時間半くらいかな。



⭐️ 1920年代、娼婦の母に京劇の養成所に売られた幼い小豆子は兄弟のように支え合い辛い稽古に励んだ小石頭と共に『覇王別姫』の項羽役と虞姫役を演じるようになる。
成長し蝶衣と小楼と名乗るようになった彼らは売れっ子の京劇役者になるが‥
日本軍の占領、中華人民共和国の建国、文化大革命など時代の荒波に飲みこまれ翻弄されていく⭐️

序盤、母親に売られるシーンで
多指症のため小豆子か母に指を切られるシーン🩸がメチャクチャ衝撃的💦
大勢の子どもたちが練習する養成所もほぼ児童虐待😭で一度逃げ出して戻ったサンザシの砂糖漬けを食べたかった子が命を絶つシーンも辛くて1920年‥昔のお話‥と思わなければ見てられないくらい💦
それをも越える衝撃😨はジャニー〇〇のような元宦官の爺さんに無理やり摘み取られる小豆子😨
担がれて連れていかれるいたいけな少年が
もう‥‥😭
というような壮絶な少年時代、血の滲む稽古を重ね大人になる(この少年期の役者さんはこの作品しかないらしいけれど美しいし素晴らしいです!申し訳ないけど、あっ大人になっちゃった😢と思ったくらい‥)


成長して程蝶衣(レスリー・チャン)と
段小楼(チャン・フォンイー)としてスターになる2人。
小楼を慕う蝶衣は小楼が菊仙という娼婦と結婚することが許せないでいた…

原作の2人は兄弟のような関係でブロマンスらしいのですが、この作品ではガッチリ蝶衣🦋の片想いの愛が描かれます。
菊仙が母と同じ職業であったのも憎悪が増したのかもしれません。彼は生涯、愛してくれる人を求めていたし母を憎んでいたけど同時に求めていたんだな、というシーンが出ます。切ない😢

菊仙🌼(コン・リー)←めちゃ美人✨がまた魅力的な女性で蝶衣との距離を縮めようと努力するシーン、助けようと手を差し伸べるシーンも良い。
反対に鈍くて何も気づかない男、小楼。
気づかないフリをしていたのかもしれないけれど‥

後半、時代に飲み込まれる3人と逆に
蝶衣に赤ん坊の頃拾われた小四の存在感がすごい。


京劇の衣装
独特なセリフ回し
声、演技が初めて観たけれど
とても美しかった。


ラスト‥
「小豆」と呟いた彼の声が
忘れられない作品。






⭐︎『覇王別姫』ハオウベッキ
春