完成披露試写会にて。
苦しい。胸がギューッと押しつぶされる。
ただなんだか希望というか光も隙間から見えている印象があった映画ね。
あまりにもリアルで、緻密で。
様々な苦悩がぶつかり合って、周りが見えなくなって、いっぱいいっぱいだから身なりや感情が散乱してしまって…。
すがり、執着し、責め込み、決壊へ。
要所要所のセリフも刺さるわね。ほんとうにどうなのが、どのような意味なのか、考えさせられるわ。
ドキュメンタリーチックで彩度が低い。その中でも一際印象に残ってるのが日からの使い方。
光によって彩度を出したり、心情を表したり意味をもたらしている表現がものすごかったわ。
本当に石原さとみさん…?
映画全体を見たいからあまりポイントを絞って俳優さんを上げることはしないのだけど、今回はココに書き記したいくらいに衝撃を受けたわ。上品なイメージのある方がここまで身なりを変化させ、罵詈雑言と化するなんて。
それを取り巻く俳優さん方もそれぞれの立場ならではの苦悩、圧力、爆発が見える。肝が座っているようでも内に秘めている何かが存在している。
試写会だと俳優さんたちの思いも聞けてとてもいいわね。
身を削られた。圧巻だった。