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ミッシングのnのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
4.8
上映後に引きずってしまって、映画館を出た後また涙が出る、そんな体験を初めてしました。フィクションの映画を見ているのかドキュメンタリーを見ているのかわからなくなるほどすべてが本物で、さおりが電話を受けて警察に駆け込むシーンは一生忘れられないほど衝撃的でした。どうやって光を見出すのかなと思うような絶望的な出来事を繰り返しながらも、最後は絶望の中にも温かさを含むラストがとても素晴らしかったです。舞台挨拶で石原さとみさんが7年前から監督に直談判してやっと掴み取った役で、必ずこの作品が転機になる、役作りのために髪をボディソープで洗って傷ませたり、などと話していたとおり、演技にも殺気を感じたし、女優というより役者という言葉がしっくりくるような心に突き刺さる素晴らしい演技でした。邦画もこんなに素晴らしいものがあるのかと思わせてくれる作品、また見に行きたいです。
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