もな

ミッシングのもなのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
4.4
指一本で簡単に人を傷つけてしまうこの時代、人の痛みに鈍感なこの時代に見るべき映画。
石原さとみさんがトークショーで言ってた「命懸けで取り組んだ」この言葉の重みを体全身で感じることができた2時間でした。
裏テーマとして存在していた報道の在り方が特に良かったです。報道は事実を伝えるものなのは確かだけど、その事実の何処を取り上げるかで世論の反応なんて一気に変わってしまう危うい世界。声なき声がエンタメにならないように、それを受け取る側の視聴者に鋭く問いかけるような作品。

普段生きてたら見落としてまう視点、この社会に他人事なんて存在しない、「足元を見て!」と言われたような気がしました。
その点において、吉田監督は危うく繊細な社会に居なくてはならない監督だと思います。
また一つ映画の魅力を実感しました。
あと、光の使い方が天才!!
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