みどり子

ミッシングのみどり子のネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング(2024年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

確かに石原さとみは全力で、渾身の力を注入して役に入り込んでいる。たしかに、すごい。

逆に、石原さとみがやりすぎなぐらいやりすぎているからこそ、夫役の青木崇高は引き算で、静かにマグマをたぎらせていて、その対比やバランスがよかった。


(以下余談)

ただ。オスカーでも、賞を取るのは極端に痩せたり太ったり、病気になったり、老いたりするものが取りやすいとは言われるが、「凪」の状態で評価されるのも全然あっていいと思う。さとみを見て思った。むしろ、凪で評価されたのがアンナチュラルではなかったか。極端に、取り乱すとか風貌汚くするとか喚くとか泣くとか、そこまでやらないと話題にはならないのだろうか。この映画について云々というより、映画やドラマ全般、そんなことしなくても全然評価される土壌もあっていいのに、、、とは思う。「圧」がない方が個人的には好みだ。


あと、弟視点でアイツ犯人か?と観客に思わせるようなくだり等あるが、後の展開や画面のテンション、説明からも、それ必要?とピンと来ない場面もいくつかあった。ただの個人的相性の問題だとは思うが。


前半で、これは解決したり謎解きすることがメインではないし、なんなら解決しないまま終わるだろうなと何となく分かるが、とはいえ最後まで何がどう転ぶかわからない緊張感はある。


ちなみに映画制作の裏話が聞けるPodcast番組も存在する。全9回、1エピソード10分程度で、毎回キャストや助監督から様々な話が気軽に聞けて面白い。

https://open.spotify.com/show/0ipW59dFu3PxOuIuakMwaS?si=oF73nEbLTkeoNdp0HdBx2w


2024 試写会7本目
みどり子

みどり子