ハシゴのニ本目(前にインド映画のPS-1 黄金の河)
フィクションといえどもシンドイ題材。
初手の子供が出てくる場面ですら涙が出る。
そして石原さとみ氏の新境地で圧巻の演技(だと思う)。
あと何気なく青木崇高氏の抑えたソレも。
結果的に偏向した報道指示を出すテレビ局上司、荒れたSNSのコメント欄とそこへの反応、偏見、周囲の同調等、どれもテンプレ的ながらに恐らく事実こうなるであろう動き方と捉え方で恐ろしい。
そして敢えて書きますがTV局の人達の描き方が総じてキモチワルイ。自分的には、悪意はないが流される中村倫也氏の役柄ですら。
2年の月日がある意味残酷。
両親の前半のそれまでの辛く追い詰められた感情が、後半にささやかな日常の機微や人の優しさに気づいて触れて、過ぎた時間と共に少しだけ救われるているように見えるその流れが、ちょうどこっちの気持ちもシンクロしていて同じ感情の動きでした。
怒り、悲しみ、焦燥、安堵、気付き、そして…
感情が疲れた。どっと疲れた。
映画への賛辞の言葉のつもりですが二度は観られないです。
