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ミッシングのmちょのネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

娘が失踪して3ヶ月後からはじまるから、元々のお母さんがどんな人だったのかこちら側に真実がわからない。
私はほとんどの時間をみゆのために使ってて、たったその時だけ息抜きをした…って本人がいくら言っても外野は知る由がない。
だから誹謗中傷して良いって話にはならないのだけど、お父さんが別の失踪した子のニュース見て母親が怪しいって言ったあの瞬間が見事で、外から見たら当然のようにそう思えてしまうっていうのが人間の思い込みや認知の歪み、誰かの不幸に繋がるんだな〜っていうものすごく良くできた構図。すごい…
弟が怪しいってのもすごく巧妙で、見てるこっちはけっこう彼の反応や行動、言動にイライラする。でも本当は不器用なだけで、すごく良い人、良い人過ぎるくらいでいつも割りを食ってる。私はこの映画で唯一、彼が車で姉ちゃんごめん、みゆに会いたい…って言ったところだけ泣いた
ロングインタビュー撮影のシーンでなんでもないようなことが幸せだったってお母さんが言ったとき、実はわたしも虎舞竜だなって思ってた。だからカメラマンが口に出したときハッとして、けっこう入り込んで映画観てたつもりだったけど、当たり前にめちゃくちゃ他人の傍観者である私がそこにいるんだなって思った。観る人はみんな、あの映画に登場してるんだって思った。
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