そた

ミッシングのそたのネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング(2024年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

今まで観た映画の中で1番つらかった。

感情移入すればするほど辛くなる。
娘が失踪して手掛かりがほとんど掴めずSNSに翻弄され心身ともにすり減っていく様子がほんとに辛すぎる。

自分の家族や親しい人が大変な状況だった時に、自分はそんなことを知らず能天気に楽しい時間を過ごしていたことを後から自責する姿がリアルすぎて心がズタズタ

他にも弟が記者さんに対して、記者さんが上司に対して怒りを窓越しに爆発させている様子が印象的。特に記者さんの方は普段は感情を抑えている人だったから、窓越しで声は聞こえないけど口の動きと表情で十分すぎるほど怒りが伝わってきた。

2年後同じような事件が起こった時に、自分の娘とは関連性はほぼない中で、見知らぬ子のために行動を起こしたことで、最後その母親が協力の手を差し伸べてくれたことが小さな救いやったなぁ。今までの苦労からするとほんと小さすぎるけどこれが現実なんやろうか…

最後の方の娘の落書きに手の影越しに触れるところやラストシーンの娘の癖だった唇の鳴らす音を母が真似をして映画を締めたのも一筋の光ではあるんだろうけど僕にとってはあまりに悲しすぎた。
そた

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