Miz

ミッシングのMizのネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング(2024年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


キツイけど
やっぱ良い映画でした。

一人ひとりの登場人物に考えが寄り添っているように見えます。報われないけど強く生きてほしい。

吉田監督の映画の俳優は皆上手く見える。
撮影期間からしばらくたったかとは思うけど石原さとみさんしばらく休んでほしい…と思った。


監督作品には必ずグロテスク描写が一つは入っていると思っていて今回もそれをいつ来るんだ、と身構えていたが一見なかったように思われる。
ある意味グロテスクだなと思わされたのは母の警察署での失禁のシーン。期待させておいて崖から突き落とされたから、まじでグロいなこのシーンと思った。ここまで母に負担かけさせるか…と、本当に胸が痛かった。


整理のために要約のようなものをザッと書く

主に娘の失踪により心が不安定な母と捜索の様子をテレビで映そうとする記者、そして事件で最後に娘に接触していた母の弟の3人の物語。
母は自分たちの報道によってネットの誹謗中傷に会う。報道の仕方が悪かったと謝る記者。いたずらをされる母の弟。
記者は記者で自分の後輩が自分より大きな報道を取り上げた事で出世していくさまを見るが、事実を事実として伝えることをモットーにしていたはずが、上司に「その事実が面白いんだよ」と言われる。弟は本当は事件の当日娘と別れたあと違法賭博をしていたため虚偽の証言をしていたことにずっと罪悪感を感じていた。2度目の報道により弟の虚偽がバレてより世間から避難される。
そこから2年の月日が立つ。
記者は月日が経っても尚ビラ配りをやめない母に自分たちの報道の仕方がこの兄弟をより生きづらくさせていたのではないかと報道という職について深く考え、謝罪をする。終盤、母がビラ配りをしていたところへ自分たちと同じような事件に見舞われるも助かった家族がやってきて捜査協力をしたことに感謝の気持を伝えられる。弟は娘の誘拐犯を見つけたと思い他人の家を覗き見していたところを住人に発見されて傷を追う。
弟を引き取った姉(母)と二人、車の中で弟は姉に初めて謝罪をする。

母の心情が本当にゆっくりと、少しずつ少しずつ、和らいでいく様子を見ることができる。
Miz

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