これまで観た映画の中で1、2を争うくらい辛くて苦しい映画だった。だけど観てよかった。
娘が行方不明になった夫婦の苦しさが真に迫ってくる。
石原さんと青木さんの演技が胸に刺さる。母親であるさおりの暴走して歯止めがきかない姿をずっと追いかけて見ながら、自分でもわかってるけど止められない行動に共感してしまう。
さおりの夫の表面上冷静さを失わず狂わず妻を支えながらも時折溢れ出す苦しみ悲しみも凄まじかった。
並行して、視聴者に誤った見方を与えかねない報道のあり方だったり、他人の失敗や不幸を面白がって無責任に誹謗中傷したりなどの被害者の苦しみを助長する出来事も描かれている。
事実として報道される事柄も、一側面や断片でしかなく、そこから第三者が誰かや何かを全てをわかったかのように断罪することの恐ろしさを改めて感じた
