タク

ミッシングのタクのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
3.5
メディアの存在意義とは?
誰が悪人なのか?
真実を語るのは誰なのか?


娘を失くした母親が辿る運命とは、、。
[感想]
《吉田恵輔監督×石原さとみ》
まず石原さとみの演技力が素晴らしい✨
怪演とか豹変する演技では無いんだけど、普段の石原さとみの演技から出る明るさとかは一切消して不幸な運命を辿る母親として見事に演じきりました。

石原さとみの新鮮過ぎる姿、少しでも石原さとみのファンなら絶対に見に行くことをオススメしますね!

本作は吉田監督節というのは、少し抑えられていますね。
「ヒメアノール」の部類ではなく「空白」の延長戦というか、空白で描いたマスコミと事件の関係者の交わりをもっと、社会的風刺を交えて描いた様な作品でした。

なので、そこまで胸糞とか見るに耐えないシーンがあるとかではないので、多少は見易い作品になっています。

けど、結末の描き方、監督が伝えたいメッセージ性的に起承転結がしっかりと作品ではないので、最後にヲチとか「ん?」
と思う人も居るとは思いますね。

本当に犯人が誰だ!とか
子供はどこにいる!というミステリーではなく、この事件に関わるマスコミ、家族の様子を淡々と描くだけなので、引き込まれて無かったら結構キツイだけの感想になってしまうとは思いましたね。

けど、個人的には俳優陣の演技力が高すぎてあっという間に引き込まれてしまいました。

《最高の俳優陣✨》
主演の石原さとみは流石✨と思いましたし、警察署のシーンは鳥肌が立ちました!

他にも青木崇高、中村倫也等々豪華な俳優も居るので割かし見易いと思います!

特に中村倫也の役柄は滅茶苦茶良かったですね✨

全キャスト演技力の見せ場があるというか、各々が置かれた状況の中で魅せる演技がエグすぎて、素晴らしかったです✨

[最後に]
被害者家族に対する誹謗中傷、SNSとのやり取り、現実でも見えない所で苦しんでる家族が居るんだなと改めて実感させれる。

けど、その描写が説教臭くなくリアルに、汚く魅せている。
そこに、マスコミの報道による皮肉が上手いこと混じり合い、絶妙なリアルさとメッセージ性で描かれている。

二回は見れないけど、凄く心に残る映画だった。
タク

タク